昔の記憶
形成外科を選んだ理由
札幌医大の学生さんから、
『先生はどうして形成外科を選ばれたのですか?』
と訊(き)かれました。
私:細かい作業が好きだったから。
解剖実習の時にも…
最後まで残って、細かい血管や神経を…
キレイに出すのが好きだったから…
医学生なら、
この解剖の話はよくわかると思います。
■ ■
解剖実習では性格が出ます。
最初は、全員、こわごわと解剖をします。
解剖実習の実際は、脂肪の中から、
神経や血管を丁寧に出す作業です。
男子学生とか女子学生とか…
性別に関係なく…
学生の性格が実習でわかります。
■ ■
ある程度慣れてくると、
ザックざっくと…
大胆に切り刻んで行く人。
細かいところまで…
丁寧に作業をする人など、
実にさまざまです。
私は、解剖の先生に言われたのではありませんが、
丁寧に一本いっぽん血管を出すのが好きでした。
■ ■
私たちの時代には、
2人一組で解剖をしました。
私の解剖のパートナーは、
福岡誠二さんでした。
福岡さんは、
名古屋大学工学部へ進学した後で、
札幌医大へ入学されました。
よく、
俺はトヨタへ入って、
エンジニアになっていたかも…?
と話していました。
福岡さんも丁寧に解剖をする人でした。
■ ■
福岡さんと呼んでいたのは、
私より年上だったからです。
福岡さんは、
脳外科医になりました。
中村脳神経外科という、
脳外科の大病院で活躍され、
最先端のガンマーナイフのスペシャリストになりました。
今は札幌市清田区で
ふくおかクリニックを開業されています。
■ ■
その福岡さんと、
医学部の6年生の時に、
形成外科について話しました。
北大形成外科へ話しを聞きに行こう
ということになりました。
こちらのページにも書いてあります。
結局、私は形成外科へ、
福岡さんは脳神経外科へ進みました。
私は北大形成外科という、
とてもよい環境で、
形成外科医として育てていただきました。
■ ■
恩師の大浦武彦教授からは、
形成外科医としての、
つくる楽しみを教えていただきました。
私がこうして手術ができるようになったのは、
北大形成外科で教えていただいたからです。
よく叱られましたが、
今となっては楽しい想い出の一つです。
私は形成外科を選んでよかったと思っています。
一番のいいのは、
キレイに手術ができた時に、
患者さんと喜びを共有できることです。
北大の先生方はほんとに心の広い素晴らしい先生方ばかりだったのですね。 解剖で性格がわかるのですか、、 形成外科や脳神経外科などはほんとに細かい 手術ばかりで 少しのくるいも許されませんから、脳外科の先生は以前本間先生のブログに書いてあったように思いますが、絵が上手な先生が 多いのですね。
以前 絵手紙をいただいたことがありましたが、文字はすごく小さくてみえないのに 描かれていた絵は すごくリアルでお上手でした。
私たち農家も 細かい作業が多く、例えば ブドウの摘粒作業ではピンセットで 余分な粒や小さな粒 中にもぐっている粒を抜くのですが、頭の中で これから養分を吸い 色が付く頃までに均一粒が付いて大粒になるには、とイメージして その房その房にあった数を抜き 少し長い房は 肩の部分を切り 整形して お客様の前に出る時 、味はもちろん、少しでも 綺麗に美味しそうに見えるように 整形します。 これは 根気のいる仕事で主人は 逃げ出して 別の仕事をしています。
どんな仕事にも 向き 不向きがあるのでできれば 実習などで いろんな面の評価があれば いろんな問題も起きないのではないかと思います。
先生は指が長くて、とてもキレイな手をされています。細かい作業を器用にできる手だと思います。
先生が言う様に、医師・看護師は患者さんの病気が良くなって御本人・家族の方と喜びを共有できることが一番だと私も思います。それは何科でも同じだと思います。
形成外科は先生にぴったりだと・・・
細かい作業、手先も器用に思いますので(笑)
まみ子師長もおっしゃっていますが、患者さんやご家族と回復され、気持ちを共有したり、終末期を最期までご家族やご本人さんと過ごされた時、この仕事についてよかったと思えます。
患者さんやご家族の笑顔や言葉でとても励まされますね。
まみこ師長様
遅れましたが Happy birthday!
51歳 なんて若いですよ 私より1歳だけ(笑)
これからも がんばってください、
郷ひろみコンサートは行かれましたか?