医療問題
美容整形だけではありません①
昨日の院長日記でご紹介した、
内閣府の
エステ・美容医療サービスに関する消費者問題についての建議
…には、エステに関する問題も掲載されています。
その一部をご紹介すると…
エステで光脱毛を2回受けた後、
皮膚が赤くなった。
その後赤みは引いたが、
5センチ四方以上のあざが残り、
2か月たっても消えない。
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このエステの光脱毛は違法です。
99%以上の日本人は、
エステで脱毛するのは当たり前で、
何の違法性もないと考えています。
ところが…
厚生労働省では、
医師免許を持たない人が、
光やレーザーなどで脱毛することを禁止しています。
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エステでの脱毛という、
2007年3月13日の院長日記に書いてあります。
厚労省は2001年、各都道府県に「強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為」が医療行為にあたると通知している。
国民生活センター(東京)によると、光脱毛機をめぐり、「わきの脱毛をして痛みを感じた。医者に行ったらやけどと診断された」「足の脱毛で水ぶくれができた」などの相談が寄せられているという。
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日本の脱毛は…
タクシー乗り場に違法な白タクが並んでいて…
正規タクシー運賃の半額以下で、
過当競争を繰り広げているのを…
監督官庁が見逃しているようなものです。
保健所には警察権がないので、
傷害事件にでもして…
警察が関与しない限り…
エステの脱毛は無くなりません。
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そもそもレーザーや光による脱毛は…
毛をやけどさせる治療です。
程度の差こそあれ、
照射後には必ず赤くなります。
これを治療できるのは、
医師免許を持った人だけです。
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エステで光脱毛
5センチ四方以上のあざは、
素人が治療したなら、
業務上過失傷害罪か、
医師法違反です。
このような事例はよくあります。
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警察署の婦警さんでも…
違法だと知らずに…
安いエステに通って脱毛をしている人が…
ひょっとするといるかも知れません。
もし全国一斉にエステが摘発されると、
高いお金を払った
全身脱毛フリープランは…
…すべて水の泡になります。
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もう少し国は国民に情報を提供すべきです。
国民生活センターは優れた機関です。
ここに警察権や捜査権を持たせて、
もっと消費者、つまり国民を守るべきです。
現状の保健所は、
行政改革という名の人減らしで、
とてもエステまで監督する時間がないと思います。