医学講座
医師と仕事中の汗
私たち医師は汗をかく仕事です。
私が一番忘れられないのが…
ロシアから来た、
コンスタンチンちゃんの手術後の記者会見です。
コンスタンチンちゃんの手術をなさったのは、
私の先輩である阿部清秀(あべせいしゅう)先生です。
札幌医大で手術をされました。
■ ■
当時、私は市立札幌病院に勤務していました。
TVで大きく報道されていました。
手術後の記者会見で、
手術は成功しました
…と語っていたのは当時の教授でした。
その横で…
緑色の手術着が黒く見えるほど汗をかいて、
記者会見に出ていらしたのが阿部清秀先生でした。
■ ■
阿部先生の汗まみれの手術着を見て…
大変な手術だったことがわかりました。
記者会見で語っていた教授の白衣は、
きれいでした。
手術着が汗だらけになることはよくあります。
患者さんの体温を下げないように…
手術室の温度を上げることもあります。
■ ■
研修医で…
何もできないと…
あせって…
全身汗まみれになることもあります。
失敗しそうになって…
全身から冷や汗が出ることもあります。
■ ■
汗かきの医師は大変です。
一日中忙しくしていると…
シャワーに入ることもできません。
当直明けで…
シャワーも浴びる時間もなく…
そのまま外来に出ることもあります。
お医者さんになってからの手術は無理です。
耳垢が湿っていて…
脇のにおいが気になる医学生は…
時間がある学生時代に手術を考えてください。
先輩としての助言です。
“医師と仕事中の汗”へのコメント
コメントをどうぞ
一応 みだしなみとして きちんとした身なり髪の先生は好感が持てます。本間先生は仕事がら 下着を一日何回も取り替えるとお聞きしたので昨年新千歳空港にいらっしゃると聞いた時 私たちは美瑛、富良野や風のガーデンを見学したあとで汗まみれでしたので お会いするまえに え〜と思い 制汗スプレーをしたのを思い出しました(笑) わきがの営業マンや医者の卵の方は 治して下さい。 ちなみに 私の主治医武井寛先生は みだしなみ100点だと思います!
医師というのは、本当にハードなお仕事なのですね。
緊張で汗かくこと、私もあります。
しかも今年からどうやら更年期に入ったようで
汗まみれ。
扇子と制汗剤を一日中利用してましたが
疲れ果て、病院に行き処方して頂き、
落ち着いています。
でも夏は又別物。
炎天下での食材の買い出しで酷い汗。
一日に3回位、着替えます。
洗濯が夏場は多くなりましたが
着替えられるだけ、私は幸せなのかもしれません。
私の交通事故の後遺症(頭痛)の主治医は
清潔で無臭です。
いつも綺麗に白衣を着用されてます。
親身になってくれ、その上ウィットに富んでいて、
患者の私の気持ちを和らげて下さいます。
本間先生もそうなのでしょう。
日記から素晴らしい逸材の先生だと
伺われますよ。
気を遣いすぎて、痩せているのではないでしょうか?
ストレスたまるでしょうけど、日記での愚痴でもいいですから発散して下さいね。
札幌医科大学に在学中の学生です。
「わきが手術をするとスソガが発症する事がある」
といった話を耳にしますが、実際のところ事実なのでしょうか?
ワキガでミョウバンと制汗剤が欠かせない体質なので
学生のうちに手術を受けておきたいのですが、スソガ発症が怖く踏みとどまっています。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございました。そのようなことは絶対にありません。講義でもやらないし、教科書にも書いてませんので、わからなくても仕方がありません。腋窩多汗症に対する、胸部交感神経の手術で、手術後に代償性発汗が出ることがあるのは事実です。腋臭症手術で他部位の発汗が増悪することはありません。