医学講座
第35回日本美容外科学会(東京)③
札幌はすっかり寒くなりました。
コートを着ている女性も見かけます。
あと一ヵ月もすると…
北海道の高い山は雪で白くなります。
寒くなった割に…
紅葉が目立ちません。
これから一気に色づくのでしょうか?
■ ■
第35回日本美容外科学会の報告です。
今年、目だったのは…
脂肪移植です。
移植というより…
脂肪注入です。
上手に脂肪を取って…
上手に注入すると…
効果が高い治療法です。
■ ■
教育講演1
「美容外科匠の技」
脂肪注入術の変遷
いちだクリニック
市田正成先生のご発表が勉強になりました。
市田先生は…
脂肪注入の匠(たくみ)です。
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市田先生のご講演で、
形成外科の手術で、
脂肪注入の効果が実感できたので…
美容外科で使うようになったことが紹介されました。
腫瘍切除後の陥凹変形(かんおうへんけい)や
幼少時の注射で凹んだ部位の治療に、
脂肪注入をなさいました。
■ ■
私もJA帯広厚生病院に勤務していた時代から、
脂肪注入をしていました。
市田先生は、
何年経っても脂肪を注入した部位が、
凹んで再発したりせず、
良好な結果が得られたので…
脂肪注入を積極的に施術されるようになりました。
■ ■
市田先生の『匠の技』は、
一つは注入する手技です。
注射器の持ち方が違います。
有名な外国の教科書に出ている写真を出され…
市田法との違いを強調されました。
まさに『匠の技』です。
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『匠の技』その②は…
注入量の問題です。
ごく微量ずつ…
丁寧にていねいに注入します。
注入する深さも問題です。
市田法で脂肪を注入すると…
40代以降の女性が気にする…
いわゆるゴルゴ線が目立たなくなります。
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顔の脂肪注入でしたら…
岐阜の市田クリニックをおすすめします。
信頼できる先生です。
美容外科や形成外科の先生には、
市田先生が書かれた本もあります。
脂肪注入のコツとポイントは、
脂肪を優しく取って丁寧に注入です。
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脂肪注入について、
もう一つ興味深い発表がありました。
ランチョンセミナー1
脂肪移植における移植組織の最適化について
東京大学医学部形成外科
吉村浩太郎先生です。
■ ■
吉村先生は、
東京大学で最先端の研究をされています。
吉村先生のご発表では、
従来、脂肪注入に不向きとされた、
放射線照射部位など…
とても条件が悪いところが…
とてもきれいに治っていました。
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脂肪を壊さないように採取して…
良い条件で注入することが…
きれいに治るポイントです。
以前の脂肪注入は、
脂肪注入をしても…
溶けたり化膿したりして、
とてもトラブルが多い手術という印象でした。
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今でも…
なんちゃって美容外科医がした、
なんちゃって脂肪幹細胞移植もあります。
脂肪注入は簡単なようで難しい手術です。
脂肪注入を受ける時には…
信じてもいい先生を選んでください。
いいかげんな先生がすると危険です。
“第35回日本美容外科学会(東京)③”へのコメント
コメントをどうぞ
山形も朝晩ストーブがいるようになりました。
脂肪は採るものとばかり思っていましたが 手術などで凹む場合もありますよね。 医学の進歩にびっくりする毎日です。
こちらはまだ半袖でも大丈夫です。
流石は南国。
ロン毛のわんこもいるのでまだ冷房を使用しています。
ちょっと違うかもしれないですが、
有名な美容外科の女医さんが
足やお腹の余分な脂肪を胸に注入するのをテレビで放送されていました。
「自然になってきたでしょう」とTVで言ってましたが
実はその裏でその女医さんはトラブルが多いと聞きました。
やってみたいと常々思ってましたが、怖くなりゾッとしました。
評判を聞いてから何事もしなくてはなりませんね。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
その女医さんはおすすめできません。TVに出て、豪邸に住んでいて、高級車に乗っているのと、美容外科医としての技術は別です。たくさんの被害者が出ています。だから脂肪注入は安易にすすめられないのです。
先生、流石!ご名答、その方です。