医学講座
上手な学会発表をするために②
はじめての学会発表は緊張します。
TVのアナウンサーだって、
最初は緊張しています。
はじめてTVやラジオで話すことを、
初鳴きというと、
聞いたことがあります。
プロでもはじめては緊張します。
■ ■
アナウンサーを目指す人はわかりませんが、
私たち医師になる人は、
一分間に何語話すとわかりやすいか?とか、
5分間の制限時間で話せるのは、
何語くらいが適当だとか?
そんな教育は受けません。
自分が発表する段階になって、
はじめて気付きました。
■ ■
私が参考にしたのは、
医学研究発表の方法
―よりよい学会発表・論文執筆のために―
草間 悟先生が書かれた本です。
いい本でした。
今ならネットで調べる方法もあります。
大切なことは、
声に出して練習することです
リハーサルです。
■ ■
まず発表原稿を作ります。
それを先輩にチェックしていただきます。
私はスライドを先に作ります。
昔、中学校の国語でやった、
作者は何を言いたいか?
…が明確にわかるスライドを作ります。
字数が多すぎてもダメです。
先輩のスライドがあれば、
それを参考にさせてもらうのも良い方法です。
■ ■
ただ原稿を読むだけではダメです。
自分が発表する疾患について、
よく勉強することです。
同じような症例は発表されていないか?
PubMedで検索する。
医学中央雑誌で検索する。
…それって何?という人は、
まずそこから勉強をはじめます。
ググるだけではだめです。
上手な学会発表は自分が成長するためです。
若い先生にがんばっていただきたいです。
“上手な学会発表をするために②”へのコメント
コメントをどうぞ
小中で数学が好きだったのに、高校では国語も好きになりました。
拙文ですが文通もよくしていました。
本間先生は英語といい、やはり先生に影響されるようですね。
みんな同じだと思います。
わかりやすい発表はおのずと聞き入ってしまいますよね。
本間先生からのアドバイス、若いドクターご参考になさって下さい。
必見です。
学会の発表には到底及びませんが、若いとき、弁論大会に出たことがありましたが、早口なんでゆっくり読むよう指導されましたが、あがってしまい、時間より早く終えてしまいました。愚息も前の病院で朝みんなの前でスピーチをしなければならない日が年に何回かあり大変でした。若い先生はこのブログを読めばわかりますよ。