医学講座
テープのかゆみ
傷に貼るテープに、
さくらんぼさんからコメントをいただきました。
傷に貼っていましたが、
痒くて我慢できず、
1ヶ月も貼りませんでした。
きずに貼るテープによって、
接触性皮膚炎になる方がいらっしゃいます。
■ ■
テープによるかゆみもさまざまです。
テープの周囲まで、
真っ赤になってしまう人もいれば、
ちょっと痒い程度の人もいます。
テープの糊が原因のこともありますし、
素材が原因のこともあります。
■ ■
貼り方が間違っていることもあります。
きずを寄せるようにと説明されたので、
ぎゅーっと
引っ張るように貼る
…のはよくありません。
昔、私自身が間違っていました。
そうすると、
テープによって水ほうができます。
■ ■
水疱ができるほど強く貼ると、
テープによって表皮がはがれます。
表皮剥離(ひょうひはくり)と言います。
これはテープによって、
皮膚が機械的にはがされてしまい、
その結果として水疱ができたものです。
貼り方を、
ひっぱらないようにするだけで
かゆみが改善することがあります。
■ ■
かゆくなりにくいテープもあります。
紙のテープではなく、
キズパワーパッドのような製品もあります。
難点は、
紙のテープの何倍もすることです。
エアウォールUVは薄くて目立たないですが、
キズの緊張を取るために使うには、
薄すぎて向かないと思います。
かゆくて貼れない人は、
先生に相談してみてください。
“テープのかゆみ”へのコメント
コメントをどうぞ
私がお腹を切って子宮の手術をしたのは42才頃でしたので痒くならない高価なテープがなかったのでは? 私はその後背骨も手術しているので前後に傷があります。 皮膚科に行った時お腹の傷が汚くてと言ったら H先生が飲み薬を処方してくださったような気がしましたが飲み薬もあるのですか?
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。おそらくリザベンという飲み薬です。残念ですがあまり効きません。
テープ負けします。
ブロック注射後、透明なめだたないテープを3時間貼っただけで赤くなるのです。
だから、目立つ白いガーゼ付きのテープに変更されました。
赤くなると、しばらくブロック注射できなくなるそうで。
厄介な皮膚の持ち主です。