医学講座
治験(ちけん)
厚生労働省から承認を得るためには、
臨床試験(りんしょうしけん)が必要です。
この臨床試験のことを…
治験(ちけん)と言います。
私が研修医の頃は…
大学病院や…
大規模な総合病院で行っていました。
■ ■
北大形成外科は、
全国でもトップクラスの形成外科です。
私の恩師である…
大浦武彦先生は、
日本形成外科学会理事長。
日本熱傷学会理事長。
形成外科関連学会のトップを歴任なさいました。
■ ■
北大形成外科では、
形成外科に関係する…
ほぼすべての製品の、
臨床試験を引き受けていました。
私が美容外科へ進むきっかけとなった…
コラーゲンの臨床試験も行いました。
■ ■
この臨床試験は、
米国からコラーゲン注入剤を輸入販売するのに先立ち、
日本人に使用して有害事象が起こらないこと
(日本人に使用しても安全なこと)を
当時の厚生省に認めてもらうために必要でした。
この臨床試験の総括責任者が大浦武彦教授で、
試験に参加した施設が
東大・京大・北大の全国の3大学でした。
■ ■
コラーゲンのように、
米国で安全性が確認されていた製剤でも、
臨床試験の開始から承認まで…
3年以上かかった記憶があります。
その間に、
何度も東京で研究会がありました。
研究会の日が1985年8月13日で、
その前日に日航ジャンボ機の墜落事故がありました。
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苦労したのは…
コラーゲンの臨床試験を引き受けてくださる、
患者さんを見つけることでした。
今でこそ有名なコラーゲンですが、
当時はそんなもの注射して大丈夫?という人もいました。
私は自分の家内。
母親。
お世話になっていた床屋さんの奥様。
にお願いしました。
ただでしわを取ってもらえた…
と好評でした。
“治験(ちけん)”へのコメント
コメントをどうぞ
大学病院に行くと 貼紙に治験に協力と書かれあるのを見たことがあります。いろんな病気の方にお願いがありました。でも 副作用とかあるかもしれないし、私自身 確立した物でないと怖くてお願いされても・・というのが本音です。でもそうした治験をしないと承認まで辿り着かないのですよね。だから新薬には研究費がかかりジェネリックは安いんですね。 でも最近 ジェネリックを勧める先生少なくなったような・・薬だけで月1万は余裕で突破の私はなるべく安いほうがいいのですが・・でも治験は・・・本音です
2008年7月17日のCommentについてらずべりーさんから 貴重なご助言をいただきましたか。でも先生 今のシステムだと携帯からその日を捜すのはかなり大変な作業になりもっと簡単に捜せるようにできないでしょうか?題目もわからないので日付だけで捜す方法ないですか?
【お詫び】
確かに、コメントが読みづらくなってしまいました。申し訳ございません。改善していただけるよう、お願いしてみます。少々お時間をください。札幌美容形成外科@本間賢一