医学講座
全国初コロナ受け入れ病院が破綻
今日は2021年8月28日(土)です。
残念なYahoo!ニュースです。
全国初 新型コロナ軽症・中等症の入院患者を受け入れる地域中核病院が破綻 友愛会(大阪)が民事再生
24時間救急対応の地域中核病院「松本病院」を運営、一般外来が減少し資金繰りがひっ迫していた
医療法人友愛会(社団)(TDB企業コード:586748728、資産の総額241万8400円、大阪府大阪市福島区海老江2-1-36、理事長松本直彦氏、従業員185名)は、8月26日に大阪地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日弁済禁止の保全処分および監督命令を受けた。
申請代理人は坂川雄一弁護士(大阪府大阪市北区西天満4-8-17 宇治電ビルディング11階、はばたき綜合法律事務所、電話06-6363-7800)ほか3名。監督委員には阿多博文弁護士(大阪市中央区高麗橋3-1-14 高麗橋山本ビル5階、弁護士法人興和法律事務所、電話06-4707-6206)が選任されている。
当法人は、1938年(昭和13年)創業、55年(昭和30年)8月に法人改組した大阪市福島区内で「松本病院」を運営する医療法人。内科、外科、脳神経外科、整形外科、循環器内科、心臓内科、形成外科など幅広い診療外来を設置し、本館周辺に複数の病棟を開設。24時間の救急医療にも対応するほか、関係会社を通じて特別養護老人ホームの運営にも乗り出していた。手術室や集中治療室の刷新、MRIなど先進医療機器の導入なども図っていたが、そうした設備投資に伴う借入金が重荷になり資金繰りが悪化。2002年には借入金が整理回収機構へ譲渡される事態となっていたが、2013年に金融取引を正常化させるとともに、2015年10月には新病棟を完成させた。
病床数は一般病棟93床・回復期リハビリテーション病棟49床・地域包括ケア病棟44床・ハイケアユニット13床の計199床にのぼり、さらに院内には検体検査、生理検査、内視鏡検査、X線検査などを行う医療設備を設置。地域の中核病院としての役割を担い、手術執刀件数の増加や手術単価の上昇に加え、90%を超える病床稼働率を確保した2020年3月期は年収入高約27億5300万円を計上し、経常段階で約1億6700万円の利益を確保していた。
しかし、新病棟開設に伴う先行投資負担が重く、取引金融機関からは返済猶予を受けていた。2020年12月には当病院で、病棟看護職員をはじめ入院患者、病棟職員が新型コロナウイルスに感染していることが判明。外来患者数が大きく落ち込むなか、2021年1月からは緊急事態宣言下における新型コロナウイルス患者受け入れ病床不足の解消に向けて大阪府から強い要請を受け、一部の病床を軽症・中等症対応としていたものの、これにより外来患者数は一層落ち込み、さらに人件費など経費負担が増加したことで資金繰りがひっ迫。スポンサー支援を受けて再建を目指すこととなった。
負債は約52億円。
■ ■
とても残念です。
コロナさえなければと思います。
コロナで医療機関の経営は大変です。
私は大阪の松本病院のことは知りません。
HPを見ると、
とてもいい病院に思います。
いい医療を提供していると思います。
同じように経営が悪化している病院はあると思います。
■ ■
ふつうの人にはわからないと思いますが、
病院経営は大変です。
2020年からのコロナ禍で、
不要不急の手術は中止
外来診療も中止
松本病院のように手術室を充実させた病院は、
手術ができなくなると収入は激減します。
■ ■
コロナの患者さんは大変なのに、
病院に入るお金は限られています。
経営悪化は目に見えています。
国公立病院はもともと赤字です。
松本病院のHPに書いてあった歴史です。
沿革
昭和13年6月 松本病院開設(大阪市福島区上福島)
昭和24年3月 松本外科診療所開設(現在地 大阪市福島区海老江)
昭和27年4月 医療法人友愛会開設(現在の松本病院と分院を設立)
昭和44年9月 新病棟完成(現3号館)
昭和52年5月 CCU完成
昭和57年9月 救急治療部新設
平成9年4月 新2号館 完成
平成9年4月 特別養護老人ホームグリーン野田 完成
平成27年11月 新1号館完成
松本病院を存続させていただきたいです。
病院HPにコロナとは関係がないと書かれた謹告が出ていました。
私はコロナ禍がなければ順調だったと思います。
ここの病院はいい病院だと思います。
“全国初コロナ受け入れ病院が破綻”へのコメント
コメントをどうぞ
病院経営も慈善事業ではないので
患者さんを受け入れて資金繰りが
悪化してしまったら何らかの支援は
必須だと思いました。
本当に命を救おうとする、
すばらしい病院が報われない
のは、おかしいと思います。
経営がもたなくなり、今後も
このようなことが増えないかと
心配になりました。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。いい医療を提供しようと思うと手術室やMRIなど設備にお金がかかります。銀行から借入をして設備を整えて、さあこれからという時に【不要不急】で手術ができなくなると資金繰りは悪化します。航空業界、旅行業界、飲食店も同じだと思います。コロナ禍で潤った企業からたくさん税金をいただいて、大変なところにまわしていただきたいです。他にも経営が大変な医療機関はたくさんあると思います。コロナの患者さんを診ても診療報酬は不足分を補填するほど増えません。
Yahooニュースのタイトルだけ
読んでいました。
こんなことがあるだなんてと思ってました。
コロナ禍でなければ
こんなことになってなかったのですね。
良さそうな病院ですし、
存続して頂きたいですね。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。私は松本病院のことはまったく知りません。HPを見ただけですがいい病院だと思います。コロナさえなければ、ふつうに返済できていた筈です。これからも同じように経営が大変になる病院が出てくると思います。かつて銀行や日本航空を公的資金で救済したように、医療法人も救済していただきたいです。
妹のかかりつけ病院もクラスターが起きて暫く外来には行けないそうです。コロナ患者を受け入れて他の人治療が出来なくなるのは困ります。今ごろは治ってると思っていました。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。真面目に経営している病院ほどコロナでやられています。設備投資にも看護師を確保するにもお金がかかります。これ以上、医療機関が破綻しないように国に考えていただきたいです。
令和3年8月28日付、松本病院|大阪市
ホームページ松本直彦理事長より謹告
【この度,松本病院を運営する医療法人友愛会(社団)は令和3年8月26日付で大阪地方裁判所に民事再生手続開始申立をさせていただきました。(‥‥略)なお,一部報道におきまして,当病院において行政より強い要請を受けて新型コロナウイルス感染症に罹患された患者様を受け入れた結果,外来患者数が落ち込み,経営を圧迫したとの記事がございましたが,そのような事実はございません。友愛会が民事再生手続開始申立のやむなきに至りましたのは,過去の設備投資に伴う過大な有利子負債の負担など,ひとえに当法人経営の稚拙さに起因するものと認識しております。‥‥‥(略)当法人では既に特定の支援事業者との間で事業譲渡に向けた基本合意を締結しております。‥‥‥(略)】とホームページに掲載されていました。
2019年8月にキャノン 最新血管撮影装置 アルフェニックス購入し返済など設備投資等や長期的な負債で52億円があったようです。多少、コロナ患者の受け入れの影響はあったと思います。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。コロナ禍さえなければ順調に借入金を返済できたと思います。理事長先生の謹告は正直なお人柄の現れです。コロナ患者さんの受入でがんばっていらしたのだから、支援の手を差し伸べてもよかったのにと思います。国公立病院は膨大な赤字でも存続しています。民間では賞与がカットされたところがあると聞いています。