医学講座
まつげ育毛剤の入手方法
さくらんぼさんから、
ラティースやルミガンの
入手方法についてご質問をいただきました。
ルミガンは、
緑内障用目薬として…
日本でも製造・販売されています。
残念なことに…
まつげ育毛剤としてではありません。
■ ■
厚生労働省が正式に認可していない薬を、
未承認薬(みしょうにんやく)といいます。
未承認薬は問題か?
という
2010年6月19日の院長日記や、
ボトックス-未承認薬が9割
という
2010年6月17日の院長日記に書いてあります。
■ ■
美容目的で使うヒアルロン酸などの薬は、
大部分が未承認薬です。
豊胸用のシリコンインプラント。
美容に使うレーザー機器。
眼科のレーシックで使うレーザー機器は
大部分が未承認です。
薬の効能や、
機械の性能は未承認でも問題はありません。
■ ■
問題なのは、
未承認であるために、
医師個人用としてしか、
輸入できません。
通関の際に、
厚生労働省から、
医薬監証明(いやっかんしょうめい)という、
書類をいただかなくては…
輸入できません。
■ ■
緑内障用のルミガンを、
まつげ育毛剤として使用するのも、
厳密には未承認です。
ですから、
病院で処方していただいて、
薬局からいただくのも、
難しいことがあります。
(総合病院や大学病院などで問題になります)
■ ■
美容外科のクリニックでは、
医師個人の責任で輸入し、
医師個人の責任で患者さんに使用することになります。
大きな副作用はないとしても、
使用上の問題が発生しても、
製造メーカーは責任を免れます。
美容外科で使用するボトックスも同じです。
■ ■
個人で使うには…
現在の薬事法に盲点があります。
医師が輸入して使用するには、
何枚も書類が必要ですが、
個人が少量を輸入するには、
薬監証明は必要ありません。
らずべりぃーさんが
使用された海外のゾロ(後発品)は、
おそらく個人輸入によると思います。
■ ■
ネットで‘ラティース’と検索すると、
1本12,000~13,000円程度で出ています。
はっきり言って、
私たちの輸入原価と同じ程度です。
ルミガンは、
5,000円以下のインド向けから、
米国製で8,000円程度まで、
価格にばらつきがあるようです。
心配なのは…
本物のラティースなの?
大丈夫なの…?
というところでしょうか?
■ ■
札幌美容形成外科でも、
ご要望にお応えして、
米国から輸入したラティースと
日本製ルミガンによる治療を開始いたします。
ラティースが14,000円(税込)3ml
ルミガンが5,000円(税込)2.5mlです。
大変申し訳ございませんが、
お薬だけの販売は行いません。
カルテを作成していただき、
同意書にサインをいただきます。
■ ■
現在、夏休みの繁忙期のため、
お薬の処方だけの方は予約をお取りできません。
8月下旬からお引き受けいたします。
通院中の方は、
受診の際にお申し付けください。
“まつげ育毛剤の入手方法”へのコメント
コメントをどうぞ
そうですよね。緑内障でもないのに 薬だけ欲しいなんて 眼科には言えないし どうすれば手にいれられるかわかりました。 つけまつげなどの目細工は面倒な方は いいかもしれませんね。
本間先生があまり忙しくない時期を(私たち農家とは反対の時期のようです) 狙って受診ですね。
北海道は台風の影響で大雨のようですね。被害が出ないことを祈ってます。山形は今西風が少し吹いてますが、雨もさほど降らず暑いです。
明日は主人の実家に墓参りに行ってきます。