医学講座
頭髪の治療戦略④
うちの奥さんに笑顔を取り戻してくれた、
男性用ミノキシジル製剤は、
米国製のロゲインです。
日本でも…
5%のリアップが発売されています。
■ ■
そもそも…
このミノキシジルというお薬は、
高血圧の薬として使用されていました。
Wikipediaによると、
「ミノキシジル」は、AGA治療向けの内服薬として開発が行われていた。
しかし、イヌを使った動物実験の結果、
心臓破裂で死亡した例があり、
内服薬としての開発は中止された。
…と書かれています。
■ ■
真偽のほどは定かではありませんが、
循環器疾患(心臓に異常がある)人、
心配性の人は
使用しないのが無難です。
ただ…
ネットで検索すると…
ミノキシジルの錠剤(通称ミノタブ)で…
毛が増えたという人もいらっしゃいます。
■ ■
実際のところ…
ミノキシジル錠剤は、
米国ではLonitenという商品名で販売されています。
Lonitenで心臓が破裂して…
訴訟になっていれば…
米国ではとっくに発売中止になっていると…
私は推測します。
■ ■
PubMedという医学用検索サイトで調べてみました。
現在、海外でも承認されている、
育毛剤としての使い方は、
ミノキシジルの外用だけです。
意外と知られていませんが…
皮膚につけた薬は…
皮膚から吸収されます。
血液中のミノキシジルが増えます。
■ ■
海外の文献を読んでみると、
ミノキシジル内服が好まれない理由は、
【体毛が太く黒くなる】
…と書かれています。
It was however discovered to have the important side-effect of increasing growth or darkening of fine body hairs.
高血圧の薬としての使用も、
男性型多毛や循環器系への影響があり、
限られているのが実情です。
■ ■
女性用ミノキシジルが…
男性用に比べて低濃度なのは…
皮膚から吸収されて…
体毛が濃くなるのを嫌って…
メーカーが販売していないのでは?
…と私は考えます。
■ ■
ミノキシジルを内服している人のブログを読むと、
まるで『毛蟹』のように…
手足の毛まで太く濃くなると書かれています。
これでは…
女性用として販売するのをためらいます。
イヌの心臓が破裂した
…という実験も…
量の問題では?と思います。
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薬には至適濃度があります。
薄くても効きませんし、
濃すぎてもダメです。
男女差がある薬もあります。
循環器系が悪い人は別として、
私は男性用ロゲインを
女性が使っても…
問題はないと考えています。
“頭髪の治療戦略④”へのコメント
コメントをどうぞ
私はただでさえ毛蟹並なので 使用をしてみようとするかたは先生によく相談することですね。 でも 髪が薄いと老けて見えるので悩んでいる方は検討してみてください!