昔の記憶
現代学生百人一首2012
平成24年1月16日、朝日新聞、天声人語です。
いさぎよい紅一点。
〈機械科で男子の中に女子一人それを覚悟で目指す夢あり〉
と山口県の高校1年水津梨亜奈(すいづ・りあな)さんは詠んだ。
愛知の高3曽山真帆さんは
〈駆け寄られ「せんせい、あのね」と言われたらさらに高まる保育士の夢〉とうたう
▼いつもこの季節に東洋大学から届く「現代学生百人一首」が今年で25回になった。繊細に、粗削りに、過ぎゆく青春を三十一文字(みそひともじ)にとどめた応募は累計で100万首を超える
▼今回はやはり震災を詠む歌が目立つ。
〈被災地となった故郷を前にして震える母の肩を支える〉高2辻本有紀。被災地にゆかりのない人も惨状に胸を痛めた。
〈顔知らぬ名前も知らぬ人達に生きててほしいと願った三月〉高2門脇優衣(ゆい)
▼そんな厳しい時代だが、若い感性はしなやかだ。
〈夏空に白くたなびくバスタオル遥(はる)かに見える雲と重なる〉高3高橋昂太郎。
〈飲みかけのラムネのビンを傾けるガラスのなかで揺れた夏空〉高1山内(さんない)志織
▼とはいえ頬杖をつくことも。
〈いつの間に大人と呼ばれる歳になりあたしはわたしに置いてかれてる〉大学2年結城舞子。
さびしいときには
〈「おかん、おれ」意味なく電話してしまいテレカが尽きる寮のおきまり〉高2小見山智
▼もちろん人を恋う歌も多い。〈会えるかな淡い期待をそっと抱きあの道今日も遠回りする〉高3十川栞(そがわ・しおり)。
小学生の部に
〈雨を行く新幹線の窓ガラス走れ走れ雨つぶねずみ〉5年小林真夕(まゆ)。情景が目に浮かぶ。横に走るねずみ君たちを応援したくなる。
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私も毎年、現代学生百人一首を楽しみにしています。
若い人はいいです。
どれもいいです。
「おかん、おれ」意味なく電話してしまいテレカが尽きる寮のおきまり
…は全寮制の高校の寮で、
おそらく携帯も禁止されているのでしょうか?
■ ■
会えるかな淡い期待をそっと抱きあの道今日も遠回りする
…高校3年生で…
遠回りしても…
♡会えるかな…♡は、
胸がきゅんとするような…
いいなぁ~と思います。
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センター試験も昨日で終わりました。
あと1ヵ月で前期試験です。
医療系の国家試験も、
2月中旬にあります。
医師国家試験、
看護師国家試験、
体調に気をつけて…
最後まで油断しないでください。