医学講座

開業への思い⑦

 JA帯広厚生病院に勤務しながら…
 武藤靖夫先生に美容外科を教えていただきました
 教えていただくと言っても…
 武藤先生の手術を…
 見せていただくのがメインです。
 大部分の患者さんは…
 武藤先生の長年のお客様です。
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 たまに…
 息子さんですか…?
 …と笑顔で聞かれる、
 上得意のお客様もいらっしゃいました。
 私:いいえ、息子ではありません。
 ご子息は東京にいらっしゃいます。
 その頃、ご子息の武藤英生先生は…
 母校で脳神経外科医をなさっていらっしゃいました。
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 美容外科の手術は局所麻酔です。
 突然、若い息子のような先生が来て…
 大先生の代わりに手術という訳にはいきません。
 私が担当させていただいたのは…
 わきが手術や…
 コラーゲンの注射でした。
 二重埋没法の手術などは…
 武藤靖夫先生ご指名の患者さんです。
 私は横や後ろから…
 ひたすら先生の手を見ていました。
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 私はたくさんのことを教えていただきました。
 北大形成外科の先輩と一番違ったのは…
 患者さんへの接し方でした
  『患者さんではなく、お客様です』
 忘れられない言葉です。
 先生が怒った顔を見たことがありませんでした。
 怒りんぼの私には…
 やっぱり向いていないかなぁ~
 …とも思いました。
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 私は平成10年4月から8月まで、
 札幌中央形成外科副院長として勤務しました。
 帯広から通った期間を含めると…
 約1年半の間…
 武藤靖夫先生から美容外科を教えていただきました。
 平成10年9月から、
 私は札幌医大から形成外科講師として、
 再び形成外科医になりました。
 私の開業への思いはここでまた途絶えました。
 札幌中央形成外科は、ご子息の英生先生が
 後継者となられました。


武藤靖夫先生

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