昔の記憶
思い交わしたノート
平成24年8月14日、朝日新聞朝刊、
ひとときへの投稿です。
■思い交わしたノート
昨年の大震災の後に、夫とアルバムの整理をした。結婚生活45年分の重たいアルバム17冊を、半年ほどかけて軽い小型の10冊に収めた。
今年は、夫婦の「二人史」のために、投書や書きためたものを一つにまとめてみようと、学生時代のノートを読み返し始めた。
すると夫が、二つの茶色の箱を私の前に置いた。一つには、1961年3月3日付の封書を先頭に、私が彼に出した封書とはがきが50通入っていた。はがきが5円、封書が10円。けんかの後には謝罪の気持ちを早く伝えようと思ったのか、速達も4通あった。
もう一つの箱には、翌年8月11日から結婚まで、4年間の交換日記のノートが22冊入っていた。
残っているなんて思っていなかったが、きちょうめんな夫は、4回の転居があっても大事にとっておいてくれたのだ。家に電話のない時代に、心を通わせていた50年前の交換ノートを読み返すと、「一緒に仲良く70歳まで生きられたらいいね」とあった。
その70歳を超えた2人。「あと10年は生きよう」と約束し、手紙と交換ノートは、先に逝く者のひつぎに入れることに決めた。
千葉県四街道市、秋山久子_主婦71歳
■ ■
私も几帳面な夫の一人です。
34年前の封書が…
家のダンボール箱に入っています。
結婚前は、
家内は兵庫県西宮市に住んでいました。
今でいう遠恋(えんれん)です。
■ ■
当時は携帯電話もなく、
家電があるだけ。
しかも…
札幌⇔西宮の通話料金は…
驚くほど高く…
確か一分1,000円程度した記憶があります。
■ ■
電話なんてした記憶は…
ほとんどありません。
せっせと手紙を書いていました。
手紙は書き直せますし…
まずっ…
…と思ったら投函前に止めることもできます。
■ ■
手紙には…
いいことしか書きません。
家内いわく…
お互いによく知らなかったから…
(お互いにだまされて…)
結婚したんじゃないか?と…
そんなのはお互い様です。
■ ■
ひとときへ投稿なさった、
秋山様ご夫妻は…
70歳を超えられて…
まだまだ…
♡仲良し♡のようです。
素敵なご夫妻です。
私たちも秋山様を見習って…
先に逝く者のひつぎに入れたいと思います。
今日、帰ったら探してみます。