医学講座
(ひと)中本博雄さん 九大に5億円を寄付した
平成30年6月7日、朝日新聞朝刊の記事です。
(ひと)中本博雄さん 貧しくてあきらめた九大に5億円を寄付した
愛車は軽、自宅は築45年。九州大学への寄付が5億円余り。奨学金となる。「無駄なお金を使うなら人にあげた方が生きる。財産ゼロという死に方をしたい」
旧満州から終戦翌年に帰国した。生計をたてる親に代わり、弟をおぶって小学校に通った時期もあった。科学や数学が好きで九大への進学を勧められた。高校の担任が長屋に5回来たが、父は首を縦に振らない。家計を考えると、あきらめるしかなかった。
高校を出て父が営む商店で働いた。仕事の一つが設計図の複写。感光紙に焼き付ける青写真が主流だった。「普通の紙に複写できれば便利なのに」。仕事を終えた夜、「魔法のようなお話だった」開発に没頭した。
静電気、元素の性質、設計。独学して6年。「なんべんも失敗した」末に、「静電気を使った任意変倍可能な複写装置」の試作機が完成した。「幸福の女神は透明で、深く考えた時に初めて見える。なにせ考えることです」
米国でも日本でも特許を得た。今のコピー機の元祖の一つだが、特許料はもらっていない。「大学の卒業証書のつもりでした」
1987年に製図や印刷の会社を福岡市で創業。2004年に経営を次男に譲り、郊外で妻と暮らす。「苦労してためたお金ですが、貧しくても勉学したい人が使えば何十年か後に生きると思うんです」
(文・渡辺純子 写真・河合真人)
(以上、朝日新聞より引用)
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2018年5月13日の院長日記でご紹介した、
5億円「相続より若者に。お金が生きる」 印刷業の創業者、九州大に奨学金
中本博雄さんのことが、
今朝の朝日新聞に載ってました。
愛車は軽、
自宅は築45年
…あらためてすごい方だと思いました。
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幸福の女神は透明で、
深く考えた時に初めて見える。
なにせ考えることです
素晴らしいお言葉だと思いました。
私も、
もうすぐ64歳の頭で、
もう少し、
いろいろ考えて勉強します。
とてもよい刺激になりました。
いい記事を書いてくださった、
朝日新聞に感謝しています。