医学講座
マイコプラズマ肺炎、北海道内で流行_インフルやコロナと同時
今日は2025年1月12日(日)です。
札幌は穏やかな天気です。
TVで山形の大雪を見てさくらんぼさんの果樹園を心配しています。
札幌でもなかなか見ない雪の量です。
果樹園の果樹が折れないように祈っています。
温暖化のためなのか?気候が変です。
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今日の北海道新聞のトップ記事です。
マイコプラズマ肺炎、北海道内で流行 インフルやコロナと同時「トリプルデミック」
北海道内で呼吸器感染症の「マイコプラズマ肺炎」の患者数が昨年を上回っており、インフルエンザと新型コロナウイルスと合わせて三つの感染症が同時流行する「トリプルデミック」となっている。12日にピークを迎える成人式を控え、懇親会などで感染が拡大する恐れもあり、当面は流行が続く見通し。専門家は「これら三つの感染症の同時流行は道内では初めて。1人の患者が同時に感染するリスクがある」と注意を呼び掛ける。
マイコプラズマ肺炎は発熱や倦怠(けんたい)感、頭痛、せきなど風邪と似た症状が出る。せきは熱が下がった後も3~4週にわたって続くのが特徴だ。
北海道感染症情報センターによると、道内の患者数は昨年12月23~29日の1医療機関当たり1.73人で、道内ではピークを過ぎたものの、なお前年同期の0.04人を大幅に上回る。全国平均の1.35人も0.38人上回る。保健所別の平均患者数は最多が富良野で9人、岩見沢と苫小牧が各5人、江別と名寄が各3人、札幌が2人。
道内では昨年9月ごろから患者が増え始め、同11月11~17日には平均患者数がピークの4.59人となった。コロナ禍ではマスク着用などの感染防止対策で患者数が低水準だったため、マイコプラズマ肺炎の免疫のない人が増えたとみられる。
一方、1医療機関当たりの患者数(昨年12月23~29日)は、インフルエンザが今季最多の59.87人と前週比16.62人増。30人以上の警報レベルを2週連続で上回り、警報レベルは道内30保健所管内のうち25カ所。札幌市でも患者数が76.26人と過去最多を更新した。コロナも患者数が今季最多の16.80人と前週比で2.45人増加し、8週連続で前週を上回った。
札幌医科大の横田伸一教授(微生物学)によると、コロナ禍以降、インフルエンザとコロナの同時流行はあるが、同時期にマイコプラズマ肺炎もはやることはなかったという。
横田教授は「マイコプラズマ肺炎は今月から流行が徐々に収まるだろう。インフルエンザと新型コロナは学校の冬休み明けにさらに患者が増え、2月ごろまでピークが続く可能性がある」と分析。「同時に感染すると、重症化する危険性があり、体力を消耗し別の感染症にかかる恐れもある」と警戒する。
同大の秋原志穂教授(感染看護学)は「コロナ禍と同様に、成人式後の懇親会で感染が拡大する恐れがある。手洗いなどの対策に加え、今からでもインフルエンザワクチンを接種してほしい」と話す。(綱島康之)
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道新の記事を読んで、
マイコプラズマとコロナが富良野で多く、
インフルが江別で多いことに気づきました。
マイコプラズマ肺炎になったことはありませんが、
知り合いの先生が昔かかったことがありました。
咳が止まらずに苦しくて、
日曜日だったので友人の小児科の先生に診ていただいたそうです。
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小児科なので子供用の抗生剤しかなく、
甘いドライシロップの薬をたくさん飲んだそうです。
苦しかった咳が子供用の薬で快くなったそうです。
マイコプラズマは細胞壁を持たない菌なので、
細胞壁を壊すタイプの抗菌薬は効きません。
学生の時に試験によく出ました。
マクロライド系抗菌薬のエリスロマイシンやクラリスロマイシンが効きます。
セフェム系やペニシリン系の薬は効きません。
私は手洗いとマスクで予防します。