医学講座
第122回日本美容外科学会(東京)②
美容医療にたずさわる者の一人として、
とても残念なのは、
うさんくさいにおいがすることです。
うさんくさい美容整形
2014年6月11日の院長日記です。
■ ■
♡美容♡
…の2文字がついただけで、
何となく
うさんくさい
…と思われます。
美容整形、
美容形成、
美容皮膚科、
美容内科、
どこを信用していいのかわかりません。
■ ■
美容外科大国の韓国。
ソウル市に住む韓国の人が、
たくさんありすぎて、
どこの美容外科にかかっていいのかわからない。
韓国でも、
不適切な治療で悲惨な結果になる例があります。
私が子どもの頃にも、
有名な俳優さんの顔が変形した記憶があります。
■ ■
2015年1月10日(土)
特別講演で東京都消費生活総合センター
美容等関連サービスグループ主任相談員
井坂江美子様から教えていただいたことで、
ぜひ若い先生に伝えたいことがあります。
名義貸しです。
■ ■
消費者からの相談で、
契約をしたクリニックが
突然閉院してしまった
代金を返還してほしい
…というのがあるそうです。
保健所には【閉院届】が提出されていました。
■ ■
病院やクリニックの開設には、
医師免許が必要です。
【開設届】に名前があった医師に問い合わせると、
(業者に紹介されて)名義を貸しただけ
自分名義の銀行口座も頼まれて作っただけ
こんな先生がいるそうです。
■ ■
名義を貸しただけでも、
診療所の開設である医師には責任があります。
運営していた業者が、
借金と負債と後遺症だけを残して、
どろんといなくなってしまったら、
先生はどうやって責任をとるのでしょうか?
■ ■
♡高給優遇♡の美容外科に就職したつもりが、
とんでもない悪い人の仲間になってしまうことがあります。
苦労して取得した医師免許証を、
そんなことで傷つけると、
親も兄弟も親戚も悲しみます。
美容整形は、
♡高給優遇♡
♡楽でもうかる♡
なんて思わないでください。
名義だけ貸してくださいは危険です。
“第122回日本美容外科学会(東京)②”へのコメント
コメントをどうぞ
そんな事件がありましたね。 ドロンされたら大変な事になります。 若い先生に忠告ですね。先生は今 これから形成外科医や皮膚科医や美容外科医になられる若い先生に教える教科書にはない教えだと思います。
名義貸しはほかの職業でもありますが、医師免許は特に怖いです
若いドクターへのアドバイス、親切ですね。
先生はどんな人にも親身ですよね。
ありがたいです。
名義貸しですか。
募集する側も、あの手この手を使ってやるんですね。
騙されないでほしいです。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
日本には医師名義貸という制度がありました。それを無くしたのは私と朝日新聞の加賀元さんとNHKの山田さんです。私が内部告発をした医師名義事件では美容外科以上の不正請求が摘発されました。残念なことですが倒産した病院もあります。私の人生で一番大きな仕事です。その事件の後で札幌医大に形成外科教授が誕生しました。