医学講座
術前検査とB型肝炎
HIV検査2014
2014年3月31日の院長日記です。
札幌美容形成外科では、
レーザー脱毛など以外のメスを使う手術では、
全員にHIV検査をお願いしています。
これは、私が勤務した、
市立札幌病院、
帯広厚生病院、
札幌医大病院のすべてがエイズ拠点病院であり、
そこで、院内感染対策委員を経験したからです。
■ ■
私が今までに実施した、
おそらく一万人近くの方は全員陰性でした。
偽陽性が一例ありました。
札幌美容形成外科では、
BMLという一流の検査会社に検査をお願いしています。
信頼できる会社です。
■ ■
当日手術OKが多い美容形成外科で、
ほぼ全員にHIV検査をしているのは、
多くはないと思います。
中には…
高校生にまで…
HIV検査が必要ですか?
…と言われるお母さんもいらっしゃいます。
お気持ちは理解できます。
■ ■
ハイリスクの方にだけ、
HIV検査をお願いする方法もあります。
ハイリスクの線引きが難しいです。
札幌美容形成外科では、
HIV検査結果の原本を本人にお渡ししています。
できれば保存しておいていただきたいです。
■ ■
医療従事者として働いていると…
HIV感染のリスクがあります。
HIV陽性患者さんの血液が、
針刺し事故で体内に入るリスクがあります。
緊急検査をします。
以前は陰性だったという証明に、
札幌美容形成外科の検査結果が役立ちます。
■ ■
4月から看護師や研修医として働く若い方に言います。
ご自分を守るのは自分です。
手術に入る人、
救急外来で処置をする人、
ぜひ眼鏡をかけてください。
血液が目に入ることがあります。
救急隊隊員はゴーグルをしています。
自分を守るためです。
ここまでが2014年3月31日の院長日記です。
■ ■
ふつうの病院で手術を受ける時には、
梅毒
B型肝炎の抗原
C型肝炎の抗体
…この3つの感染症の検査をします。
HIV検査だけ、
同意を得られた患者さんから検査をします。
札幌美容形成外科では全員にHIV検査をお願いしています。
■ ■
開院して12年になります。
患者さんの数は1万人を超えています。
札幌美容形成外科の術前検査で、
B型肝炎の感染がわかり、
B型肝炎訴訟の対象となられた患者さんがいらっしゃいます。
裁判というと大変に聞こえますが、
弁護士さんに依頼することができます。
厚生労働省HPに記載があります。
■ ■
もし弁護士さんに依頼されるなら、
TVでやネットで宣伝している弁護士さんではなく、
私は高橋智法律事務所をおすすめします。
医療に詳しい弁護士さんです。
♡ハートがある弁護士♡さんです。
B型肝炎の抗原が陽性だった方は、
厚生労働省HPを読んでください。
“術前検査とB型肝炎”へのコメント
コメントをどうぞ
テレビでも宣伝している弁護士ではなく高橋智弁護士ですね。私の周りには沢山肝炎の人がいて治療していない人は治療して欲しいです。 叔母は昔お姑さんのしもの世話を素手でして感染しました。 注射針の人もいます。エイズ検査は希望しないと脊髄腫瘍の時はしなかったのですが、お年寄りの介護施設で意外と多いのは梅毒でした。ヘルパーの実習に行き昔の病気だと思っていたので、あとは結核でしょうか? 本間先生のクリニックはきちんと検査してくださり嬉しいですね。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。術前検査で見つかって内科をご紹介した患者さんもいます。B型肝炎粗鬆になった方もいらっしゃいます。昔のこととはいえ、注射器の使いまわしはこわいです。
過去にHIV検査結果を持参すれば
手術して頂けるという事ですか?
検査後何年経過は不可とかありますか?
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。私が勤務した病院では血液検査の有効期間はだいたい3ヵ月にしていました。札幌美容形成外科でも3ヵ月にしています。検査結果に異常があった場合は再検査をしますし、4ヵ月以上経過した場合も再検査です。健康保険でも3ヵ月以上経過していると認められると思います。
病院の場合だとメスを使う手術は、感染症を事前に検査したりしてから手術しますが、そうでない当日オペOKの美容外科だと、そういう検査出来ないですよね。
切る手術なら当然のことながら血が出ますし。。
当日手術のところは、メスは使い捨てなんですかね。。消毒とか気になります。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
さすがにメスはどんな美容外科でも使い捨てだと思います。手術器具の滅菌が不完全でレーシックで感染を起こした眼科がありました。