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ウクライナ侵攻4年_渡辺玲男編集委員_単独インタビュー

 今日は2026年2月22日(日)です。
 昨日からの最高気温9℃で雪がとけました。
 道路はザクザクで水たまりもあります。
 凍っているところもありすべります。
 気をつけて歩いてきました。
 北海道新聞にウクライナのことが載っていました。
 2月24日で4年です。
 渡辺玲男編集委員の取材です。
 とてもためになります。
 岸田元首相対ロ制裁正しかった」 ウクライナ侵攻4年 単独インタビュー 高市首相に路線継承求める

北海道新聞のインタビューに答える岸田文雄元首相=20日、東京・自民党本部(中川明紀撮影)

 ロシアによるウクライナへの全面侵攻開始から24日で4年を迎える。日本は侵攻直後から欧米と協調してロシアに制裁を科し、ウクライナ支援を続けてきた。「対ロ政策を大転換した」と語る岸田文雄元首相に、当時の思いや日本がウクライナ支援を続ける意義、北方領土問題を抱える隣国ロシアとの向き合い方について聞いた。(聞き手・編集委員 渡辺玲男)
侵攻1週間前の電話
 -岸田氏は、ロシアがウクライナに侵攻を始める1週間前の2022年2月17日にロシアのプーチン大統領と電話会談をしています。当時、ロシアが侵攻する可能性についてどのように考えていたのでしょうか。
 「予断は許されない、大変緊迫した状況にあると認識していました。ウクライナで『力による現状変更』が行われる事態になれば、アジアを含めて国際秩序全体を揺るがすことになります。日本としても重大な懸念を持って注視していました。このため日本としても緊張を緩和するために努力しなければいけない。そういった思いで電話会談を決行しました。会談では『力による現状変更』ではなく、外交交渉を通じた解決方法を追求するべきだと働きかけました」
 -当時、ロシアが実際に侵攻するかはメディアや専門家の間でも懐疑的な見方がありました。
■「いろんな情報把握してた
 「そんなに甘いもんじゃねえと思っていました。今思い返すと、やっぱり何が起こるかわからないという緊張感がありました」
 -米国などから詳しいインテリジェンス情報が入っていたのでしょうか。
 「細かいことは言えませんが、いろんな情報は当然のことながら日本政府としても把握していました。その中で緊迫した状況を感じていたということです」

ウクライナでの特別事作戦の実行を宣言するプーチン=2022年2月24日(ロシア国営テレビから)

淡々としていたプーチン
 -プーチン氏との電話会談は約25分間行われました。これが現時点で日ロ首脳の最後の対話になります。この時のプーチン氏の印象は。
 「いつもの淡々とした対応だったような感じがします。やりとりや雰囲気はちょっと思い返せないですが、特段変わった感情の起伏があった印象はありません」
 -会談の1週間後に侵攻が始まったことは、想定外ではなかったのでしょうか。
 「何が起こっても不思議がないぐらいの緊張感は、当時の国際社会もみんな持っていたと思います。プーチン大統領とのやりとりは各国首脳もやっていました。各国がそれなりの緊迫した状況を感じていた、あかしではないでしょうか」
■「許してはならない
 -日本政府は侵攻3日後に、プーチン氏への制裁に踏み切りました。国家元首に対する制裁は過去に例がなく、政府内でも賛否があったと聞きます。政府の最高責任者としてどういう議論を踏まえて、判断に至ったのでしょうか。
 「政府内の議論について、きめ細かく明らかにすることは控えます。ただ、自分自身の判断として、ロシアによるウクライナ侵略は、戦後築かれてきた国際秩序を大きく揺るがす出来事であり、許してはならないという思いでした。先進7カ国(G7)をはじめとする国際社会と連携し、しっかりとしたメッセージを発して行動しなければならない。そういった判断で制裁に踏み切りました」

プーチン大統領らへの制裁を発表し、記者団の質問に答える岸田=2022年2月27日夜、首相公邸(代表撮影)

■「安倍氏も冷静に受け止めた
 -対ロ外交に力を入れた安倍晋三元首相は、プーチン氏と27回の会談を重ねました。プーチン氏に制裁を科すにあたって、安倍氏とは相談しましたか。
 「判断にあたって連絡を取ったことを覚えています。欧州大西洋とインド太平洋の安全保障は緊密に関連しており、欧州で『力による現状変更』が許されることになれば、アジアでも間違ったメッセージを受け取る国が出てきかねません。日本が毅然(きぜん)とした対応を取らないと『今日のウクライナは明日の東アジア』ということになりかねない、といった説明をしました。安倍氏は冷静に受け止め、理解していただいたと記憶しています」
 -それは電話でのやりとりですか。
 「もちろん電話です」

北海道新聞のインタビューに答える岸田文雄元首相=20日、東京・自民党本部(中川明紀撮影)

対ロ外交変えざるを得ない
 -後の国会で、当時の判断について「対ロ政策の基本を大転換する。外交における一大決断だった」と振り返っていました。それまでの日本の対ロ政策をどう評価していたのでしょうか。
 「ロシアのウクライナ侵略以前は、インド太平洋における安全保障環境が大きく変化する中、日ロ間で安定した関係を構築していくことが、日本の国益や地域の安定にとって大事でした。そういった考え方に基づいて、安倍政権で外相だった私も外交を進めてきました。しかし、先ほども言ったように、22年のロシアによるウクライナ侵略は、国際社会全体を揺るがす大きな出来事で、対ロ外交はあの時点で大きく変えざるを得ないという決断をしました」

ガス輸入継続国益踏まえ判断
 -ロシアとの間では、ロシア極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」からの液化天然ガス(LNG)の輸入や漁業分野の協力もあります。それらへの影響はどのように考えていましたか。
 「当然、毅然とした対応を取らなければいけないと思いながらも、日ロ間には漁業をはじめとして、隣国ゆえにさまざまな課題や関係が存在しています。日本外交としてそういった課題に関しては、適切な意思疎通を図っていくことも大事だという認識はありました。日本外交全体の中で、日本の国益、国民の利益、そういったことについてどうあるべきなのかを考えていく発想は大事だと感じていました」

サハリン2の液化天然ガス(LNG)関連施設=2025年11月13日、サハリン州南部プリゴロドノエ

■「白か黒かではない
 -ロシアとの協力を続けることには当時、自民党内などにも反対意見がありました。圧力は感じていましたか。
 「それは全体の中で考えることで、白か黒かという話ではありません。現実のリアルな外交というのはそういうものです。それらを頭に入れながら、一つ一つ判断していくということだと思っています」
 -2014年にロシアがウクライナ南部クリミア半島を一方的に併合した時は、日本や国際社会の対応がロシアに甘かったという指摘もあります。22年の決断はその反省も頭にあったのでしょうか。
 「大きな考え方について転換しなければならないほど、ロシアによるウクライナ侵略は国際社会の流れを大きく変える、大きなインパクトがある出来事であったと思っています。あの時の判断は正しかったと思うし、今でも正しいと思っています」
■「米国追従なんて単純な外交しない
 -一方で、ウクライナ侵攻に対する日本の対応は「米国追従」という指摘もあります。
 「日本は国益とともに、国民の命や暮らしを最大限念頭におきながら外交を進めてきています。米国もどんどん変化している中で、米国追従なんていう単純な日本外交をしているわけではありません」
 -対ロ制裁を続けてきましたが、ロシアの侵攻も止まっていません。
 「もう間もなく4年になる中で戦闘が続いていることは大変遺憾なことだと思います。だからこそ今、各国が侵略を止め、平和を取り戻すための努力をいろんな形でやっているわけです。日本もそういった中でどんな役割を果たせるか、これをやっぱり真剣に考え続けていかなければならないと思っています」

G7広島サミットで記念写真に納まる(左から)バイデン米大統領、岸田首相、ウクライナのゼレンスキー大統領、フランスのマクロン大統領、カナダのトルドー首相=2023年5月21日、広島市(AP=共同)

高市首相は路線継承を
 -岸田氏は、広島でのG7サミットにウクライナのゼレンスキー大統領を呼び、ウクライナの首都キーウも訪問しました。最近の日本政府は以前に比べ、ウクライナ支援の発信が弱くなっているという指摘もあります。高市早苗政権の対応をどのように評価していますか。
 「私は日本の首相として北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議に初めて出席した際に『今日のウクライナは明日の東アジアかもしれない』と訴えました。今でもそのフレーズは欧州の関係者が使っています。外交あるいは歴史の中で間違った教訓を与えてはならないという思いは、今の政権においても変わらないと信じています」
 「公正で永続的な平和を実現するために各国が努力をしている中で、日本が何をできるかを考えるという立場も変わってないと思っています。情報発信の仕方については、高市首相自身のやり方もあるでしょうが、日本の基本的な考え方や対応が変わらないということは、これからもしっかり示し続けてほしいと思っています」
 -高市首相とウクライナ問題について話す機会はありましたか。
 「首相に就任されてから、経済について何度か話したことがありますが、外交については具体的な話を深くしたことは今のところはありません」

ウクライナ支援の有志国連合の首脳会合にオンライン参加し、記者団の取材に応じる高市首相=2025年10月24日夜、首相公邸

■「プーチン氏は老練な政治家
 -岸田氏は外相時代の2016年にプーチン氏と直接会談もしています。プーチン氏についてどのような印象を持っていますか。
 「安倍氏が首相時代に20数回、プーチン大統領と会談した際にも何度も同席しました。印象としては、例えば2016年にサンクトペテルブルクで会談した際は、私がロシアに足を運んだことについて歓迎してくれましたが、会談前に長時間待たされました。駆け引きなのかわかりませんが、やはり老練な政治家だなということは感じました。もう一つは会談した時の周りの対応などをみていて、国内において絶大な力を持っている指導者だという印象も受けました」

ロシアのプーチン大統領(左から2人目)と会談する岸田外相(右端)=2016年12月2日、サンクトペテルブルク(代表撮影・共同)

 -安倍氏は生前、プーチン氏には北方領土問題を解決する意思があると語っていました。岸田氏はどう感じていましたか。
 「もちろんいろいろ議論を積み重ね、努力をしていたわけですから、解決したいという思いは持っていたと思います。ただ、その背景に何があるのか、解決しようと思う理由は何なのか。心の中まではわかりません」
安倍氏の路線評価難しい
 -安倍氏は18年のシンガポールでのプーチン氏との会談で、日ソ共同宣言を交渉の基礎に位置づけ、事実上の2島返還決着を目指しました。安倍氏の路線をどのように評価していますか。
 「シンガポールでの首脳会談において、安倍首相とプーチン大統領は日ソ共同宣言に基づいて、平和条約締結を加速させようということで合意したと理解をしています。シンガポールでの合意も含めて日本側の一貫した態度として、平和条約交渉の対象は『四島の帰属の問題』だということは一貫していたと思っています。この問題は引き続き交渉を続けなければならず、交渉が終了していない段階で、その一過程を切り取って評価することは難しいと思います」

安倍氏の一周忌法要後に開かれたしのぶ会で、あいさつする岸田首相=2023年7月8日、東京都港区

 「安倍氏自身が首相を退陣する時の会見で、志半ばでこの職を離れることは断腸の思いであると述べられていたことが強く印象に残っています。それ以上、評価とか中身には触れるべきではないと考えています。ロシアによるウクライナ侵略を受け、日ロ関係が厳しい中、平和条約交渉について申し上げられるような状況ではありませんが、引き続き交渉の重要性はしっかり認識して最大限の努力を続けなければいけない課題であると思います」

択捉島中部の留別墓地を訪れ、慰霊式を行う元島民たち。北方領土墓参はこれを最後に途絶えている=2019年8月10日(同行記者団撮影)

■「ロシアと意思疎通必要
 -北方領土の返還が実現しないまま、元島民の平均年齢は90歳になりました。ロシアに厳しく対応することが優先され、墓参の再開の見通しも立っていないことに、関係者の間には置き去りにされているという思いもあります。
 「特に墓参の問題は、すぐれて人道的な問題です。これは日ロ関係の最優先課題の一つであり、強く再開を求めていかなければならない課題だと認識しています。ロシアの侵略に、日本が毅然とした対応をとることは大事ですが、先ほど言ったように日ロ間には漁業や墓参の再開をはじめ、隣国であるがゆえにさまざまな課題があります。適切な意思疎通を図っていくことは重要で、どっちを取るかという問題でもありません。日本外交全体の中で、国民の幸せや国益のためにどうあるべきか、現実的な判断を積み重ねていかなければならないと思っています」
 (以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 渡辺玲男わたなべれお編集委員は、
 北海道新聞社、元モスクワ支局長です。
 道新はウクライナの戦争前から、
 安倍政権の北方領土問題を積極的に取り上げていました
 ウクライナ侵攻から4年、
 一日も早く終わってほしいです。
 ロシアが侵攻する前に、
 米国在住の人から『戦争がはじまる』と聞いていました。
      ■         ■
 岸田文雄元首相が2022年2月17日に、
 ロシアのプーチン大統領と電話会談をしていたことははじめて知りました。
 岸田元首相がウクライナまで行かれたことは記憶しています。
 私は岸田政権の方針は正しいと思っています。
 北海道がロシアから侵攻されたら大変です。
 ロシアは隣国ですが、
 私はとても注意深く見ています。
 北海道に住んでいるとロシアは脅威です。
 北海道新聞社がいい企画をしてくれて感謝しています。

“ウクライナ侵攻4年_渡辺玲男編集委員_単独インタビュー”へのコメント

  1. さくらんぼ より:

    いろんなことがありすぎてウクライナの話題が少なくなった気がします。
    本州に住んでいるとロシアは遠い国のように感じます。が自分に都合の悪い人は毒殺する怖い国です。
    今回のオリンピックにもロシアは出られませんでした。当然ですよね。
    山形の私のところは暖かくて午後からアイスクリームを食べました。極端な気温で身体がおかしくなりそうです。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。寒暖差が激しく大変だと思います。お身体に気をつけてください。北海道から見える北方領土をロシアは占領しています。北海道新聞の記事で北海道の半分も占領しようとしたと知りました。ウクライナ人がかわいそうです。もう4年も爆撃やドローンや発電所を壊されて寒い冬を過ごしています。一日も早く戦争を終わらせてほしいです。

  2. えりー より:

    久しぶりに市電に乗りました。
    老若男女、乗客も多く
    日本の平和を感じました。
    戦争になったら、そのような
    日常もなくなるのだと思うと
    怖いです。

    新聞をゆっくり読んで
    いなかったので、先生の日記で
    教えていただいて勉強になり
    ました。ありがとうございます。

    戦争にならないような
    適切な意思疎通をお願いしたい
    と思いました。

    そして4年も続いている
    人を大切にしない戦争を
    終わりにしてほしいです。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。札幌美容形成外科の目の前を市電が走っています。古い車両も新しい新型もよく見ます。今年は市電も大雪で大変でした。最高気温9℃でようやく道路の雪が減ってきました。ウクライナの人たちは4年も攻撃を受けて、発電所を破壊されて寒い冬を4回も過ごしました。ロシアは許せないです。一日も早く戦争が終わってほしいです。

  3. なっちゅん より:

    生活道路も除排雪され
    歩きやすくなりました。

    しかし水たまりが出来て
    ムートン風ブーツでは
    足先が冷たくなりました。

    ロシアが侵攻する前に、
     米国在住の人から
    『戦争がはじまる』
    とお聞きになってたんですね。
    情報が早いです。

    4年も経つんですよね。
    ロシアは稚内にいた頃
    天気のいい日
    見えてました。

    近いのでプーチン大統領の
    思想によって
    侵攻されたらと思うと怖いです。

    戦争が1日も早く終わって欲しいです。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。今日は行きも帰りも道路に水があふれていて大変でした。凍結したところは滑り危険でした。これから雪が無くなるまで大変そうです。ある日突然攻撃されたら大変なことになります。ウクライナ人もロシア人もたくさん亡くなりました。得るものが何もない戦争は早く終わってほしいです。北海道がロシアから攻撃されないことを願っています。

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