医学講座
眼瞼下垂手術体験記_⑨(痛くない方法)
アイマスクをして…
アイスノンベルトで冷やしても…
腫れますし…
そこそこ痛みもあります。
耐えられないことはありません。
私は痛み止めも1~2回だけした。
2回目は、
じっとしていて腰痛になったためです。
■ ■
痛くない方法があります。
私はいつも患者さんに説明しています。
じっとしてれば痛みは軽度です
痛いのは…
身体が出している信号です。
痛い時は、何か原因があります。
痛いことはしないでください。
■ ■
たとえば…
痛いのに…
手術後に無理をして…
目をぱちぱちすると痛いです。
少し上の方を向くと痛いです。
下向きが楽です。
まぶたを動かさないと楽です。
■ ■
手術後でも…
食事の時や…
トイレの時は…
見なくてはなりません。
薄目を開けて…
下を少し見る程度は可能です。
まぶたを動かさないようにして、
ちょっと下を見るだけです。
■ ■
そうすると…
縫った部分には力がかかりません。
ですから痛みもありません。
手術で縫うのは、
傷を寄せるだけです。
傷が治るのは、
自分の身体が傷に反応して…
傷をくっつけるのです。
■ ■
傷から…
植物の根が生えるように…
細い血管が伸びてきて…
その血管同士が吻合(ふんごう)します。
つまり傷の血管がくっつきます。
こうして傷は治ります。
治るまでの間は、
なるべくじっとしているのです。
■ ■
まぶたを開け閉めすると…
傷の部分が動きます。
せっかく伸びた血管が切れます。
挿し木(さしき)で…
植物を増やす時に…
根が生えるまでそっとしておくのと同じです。
ラベンダーは挿し木で増えます。
痛くない方法は、
傷の治りにも良いのです。
手術後の安静が大切な理由です。
“眼瞼下垂手術体験記_⑨(痛くない方法)”へのコメント
コメントをどうぞ
すごく参考になりました。父が目の手術を受けるため今日午後、家族説明がありましたが、目玉の模型を使って説明して下さったのですがさっぱりわからず、わかったのは 、身体が硬くなったり 動いたりするとだめだということと あんまり良くならないみたいだという事ですが、本人の希望なので、、。でもなぜか右目だけ手術なんです。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございました。眼科の白内障手術など、視力が一時的に影響されるので片側ずつ行うのが一般的なようです。
眼瞼下垂症手術も眼科では、片側ずつ行う施設が多いようです。
形成外科では左右のバランスを見たり、ダウンタイムをなるべく短くするために両側同時に行っています。
お父様の手術が成功し、目がはっきり見えるようになることを祈念しています。