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新聞を読む
北海学園大学経営学部・大学院経営学研究科の㈱ニトリ寄附講座で、2回続けて講師の先生が新聞を読むことを学生さんに薦めていました。
昨日の前田勝敏先生は日経(日本経済新聞)と全国紙一紙(道新でも可と言われました)、前回のイオンの阪本先生は最低全国紙一紙を読むように話されました。
私は、札幌西高校2年生の時から、ずっと朝日新聞を購読しています。現代国語の成績が伸びず、国語の成績が優秀だった友人に訊いたところ『本間、新聞読め!』と言われました。
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当時はよく大学入試に、朝日新聞から出題されていました。私が、現役で受験した時も(落ちましたが…)、朝日新聞の天声人語から出題されました。
ちなみに、その時は現代国語はできたのですが、数学がダメで落ちました。医学部を制覇するには、まず数学です。
今の時代は、ネットで何でも検索できる時代です。わざわざ新聞なんか買って読まなくても、携帯端末でもニュースが読めます。では何故、企業の経営者は新聞を読めといわれるのでしょうか?
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私は、朝日新聞と北海道新聞の2紙を購読しています。
毎朝、最初に読むのは北海道新聞です。そして、一番最初に目を通すのが、おくやみ広告です。
私くらいの年齢になると、知人友人の親やお世話になった方の身内にご不幸があることが多くなります。
失礼があってはいけないので、まずおくやみ広告をチェックします。これは、ある医局長をしていた先輩から教わりました。
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おくやみ広告をチェックしても、知り合いの不幸を‘発見’するのは、年に数回あるかないかです。
その代わり、おくやみ広告から、意外なことを見つけることもあります。
例えば、あの社会福祉法人は、あのお寺の住職さんが経営していたのか…など。
この人はこの国会議員を支持していたのか…などです。
企業の経営者が学生さんに新聞を薦めるのは、おくやみ広告を読ませるためではありません。
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私は、日記を書く材料を探すために、新聞をよく読むようになりました。
自分の子供や当院の若い職員を見ると、新聞を定期購読している人は少なくなりました。
ニュースはだいたい、パケホで携帯端末から読んでいます。
新聞社はニュースすべてを携帯に配信していたら、新聞を買う人がいなくなり倒産です。
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新聞には、ネットで読めない記事がたくさん出ています。
私は、社会面から経済欄、家庭欄をよく読みますが、天声人語や社説も読みます。
昨日の前田先生は、自分の興味がある項目だけではなく、新聞の端から端まで読むように薦められました。
これから就職活動をなさる学生さんには特に必要だと思います。
新聞を一ヵ月購読すると\4,000弱になりますので、図書館などを利用するするのもよいと思います。
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新聞を読むことで、世の中の流れがわかります。
TVのニュースでは得られない情報が伝わります。TVでは、一瞬聞き逃すとわからなくなりますが、新聞は読んでいる間に考えることができます。
新聞社の方針にもよりますが、事件などに対して一定の論評が伝わります。
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私は経営者が新聞購読を薦める理由は、字を読んで、そこから自分で考える思考過程が生まれるからだと思います。
世の中は刻一刻と変化しています。企業が生き残るには、いかに早く情報をキャッチし、機敏に対応できるかがポイントです。
新聞はあらゆる種類の情報が満載されています。その中から取捨選択して、自分の頭で考える思考過程が必要なのです。
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私たちは、朝起きて夜寝るまでに、自分の仕事や勉強以外のことに触れる時間がありません。
自分だけの世界に閉じこもらず、広く世界を見て、これからのことを考えるために、新聞を読むことが重要なのではないでしょうか?
活字離れが進んでいて、新聞社も将来のことを心配しているようです。
活字離れの一方で、日本人がブログなどの文章を書くようになっているそうです。私も毎日まいにち日記を更新しています。
毎日の更新はかなり辛い作業ですが、自分の自己主張の場、後世に私の考えを伝える場として、日記を利用しています。今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。