医学講座

めげない力を子どもたちへ 瀬戸内寂聴さん

 平成30年3月8日、朝日新聞朝刊の記事です。
 東日本大震災7年)文化 生き方見つめる、災後の歩み
 街並みを一変させ、多くの命を奪った未曽有の大震災が日本人の生き方にもたらしたものは。文化の第一人者に聞く。
 ■めげない力を子どもたちへ 瀬戸内寂聴さん
 背骨の圧迫骨折で、京都の寂庵(じゃくあん)でベッドに寝ていました。原発事故の映像をテレビで見た途端、立ち上がったんです。寝てなんかいられない、何かしなければ、と。「原発ショック立ち」と呼んでいます。
 ほらきたじゃないか、という感じでした。地震国で原発を持つのは恐ろしいに決まっている。事故が起こり得るのに、政府は安全だと手を打ってこなかった。事故後、脱原発を訴えて経済産業省の前で座り込みをしました。
 以前から、災害が起きるたびに被災地にお見舞いに行っていました。どんなにひどいことになっているかは経験しないとわかりません。自分の目で見て確かめる。私は、とにかく行くんです。
 法衣姿の私が行くと、被災者は安心してくれます。法話をして、被災者の声を聞いて、亡くなった人がいれば拝みます。あんまもします。おばあちゃんが出てきて「ああ良い気持ち」なんて言うと、ずらーっと並んでね。
 津波で家族を亡くした人は7年たっても信じられないでしょうし、悲しみは消えません。そのつらさを聞いてあげるだけでも楽になるはずです。
 仮設住宅では虫を飼い、花を作って美しく住んでいる人がいました。どんなに大変な状況でも自然に敏感で、自分を慰める方法を知っています。それが日本人の持つ美意識です。
 被災地の小学校を訪問したとき、女の子が「震災でたくさんの人が死にました。戦争でもたくさんの人が死にます。震災と戦争で何が違うんですか」と質問してくれました。
 震災も戦争も、弱い立場の人が被害を受けます。何も悪いことをしていないのに津波にさらわれる。何も悪いことをしていないのに敵に殺される。
 戦争は人災です。人間が起こすもので、決してしてはいけません。でも地震は天災です。これだけ科学が発達しているのに、なぜ被害を防げないのか。人間の力では、どうにもならないのでしょうか。
 東日本大震災が起きた当時のショックは忘れていないんでしょうけど、日本全体の雰囲気はあまり変わりませんでしたね。日本人は自ら経験しない限り、他人の苦労や痛みへの想像力が足りない気がする。それだけ日本が平和で幸せな所なんでしょうか。
 自然に対して人間は非常に弱い。子どもたちは、これから生きている間に恐ろしい被害にあうかもしれません。でも、親の知らない才能を頂いて生まれてもいます。めげずに克服していけるように、科学や歴史の勉強をしてください。自然に関する学問をもっとして、被害を減らすことに知恵を使ってほしい。

 せとうち・じゃくちょう 1922年生まれ。1963年「夏の終り」で女流文学賞、1973年に中尊寺で得度。1998年に世界最古の長編小説とされる「源氏物語」の現代語訳を完成。2006年に文化勲章受章。昨年末、長編小説「いのち」(講談社)を出した。

瀬戸内寂聴さん=滝沢美穂子撮影
(以上、朝日新聞より引用)

      ■         ■
 私は瀬戸内寂聴さんの文章が好きです
 今日の朝日新聞に、
 ほらきたじゃないか
 という感じでした。
 地震国で原発を持つのは恐ろしいに決まっている。
 事故が起こり得るのに、
 政府は安全だと手を打ってこなかった。
 事故後、脱原発を訴えて経済産業省の前で座り込みをしました。

      ■         ■
 電力会社の友人には申し訳ありませんが、
 私は、
 瀬戸内寂聴さんが言われるように、
 地震国で原発を持つのは恐ろしいに決まっている
 …と考える派です。
 福島県は今でも大変です。
 原発でふるさとが大変なことになっています。
 時間がかかっても復興してほしいと思います。
      ■         ■
 形成外科は再建外科です。
 交通事故で元の顔がわからないほどになっても、
 復元するのが仕事です。
 これからの日本は、
 原発を廃炉にする技術、
 放射能で汚染された地域を復元する技術で、
 国際的に活躍するのがいいと(私は)思います。
 後世に負の遺産を残したくないです。

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