医療問題
女性は産む機械
柳澤伯夫厚生労働大臣(やなぎさわはくお:昭和10年8月18日生、本籍 静岡県。 昭和36年3月東京大学法学部卒業)が女性は産む機械と発言したことが問題になっています 。はっきり言って、この人は厚生労働大臣を辞任すべきです。大臣をやめさせられないのなら、安倍首相も今年限りでおしまいでしょう。
妊娠・出産が女性にとってどれほど重大で大変なことかは、厚生労働大臣たる者はしっかり認識しなくてはいけません。医師免許証にも、助産師免許証にも、看護師免許証にも厚生労働大臣の名前が入るのですから。
産婦人科の先生でなくても、妊娠・出産が危険を伴うことは周知の事実です。どんなに医学が進歩しても、100%安全なお産などあり得ません。一般の人はお産は普通に生まれて当たり前と思っていらっしゃるかもしれませんが、異常分娩は珍しいことではありません。
ニワトリがタマゴを産むときだって、タマゴが詰まって親鳥が死んでしまうこともあります。人間が一人の赤ちゃんを産んで育てるのは大変なことです。子供を生んで、おっぱいをあげて、赤ちゃんを愛しみ(いつくしみ)育てるのは女性に与えられた特権です。男はどんなに頑張っても子供は生めませんし、おっぱいもあげれません。愛している人の子供だから危険があっても産み育てられるのです。
女性はか弱いと思われている方が多いと思います。神様は子供を生む女性を強く作られました。重症の外傷で出血多量になったとします。同じ条件で出血したとすると、男と女では助かるのは女性です。これは救急医療を経験した医師であれば‘常識’として知っています。女性は赤ちゃんを産むために、出血や貧血に強くできています。
お産が大変で、リスクも高いので産婦人科(特に産科)の医師になる医学生が減っています。北海道でもお産ができる病院が極端に少なくなってきています。少子高齢化対策を講じないと日本は滅びます。その担当大臣が生む機械発言をして、それに内閣総理大臣が何もできないのでは日本も終わりです。美しい国どころではありません。
女性が安心して子供を生んで育てられる国づくりが、一番の少子高齢化対策だと思います。