医学講座
脂漏性角化症の治療
脂漏性角化症の治療は、
皮膚科でも形成外科でも可能です。
治療法は、
部位や大きさによって異なります。
担当する先生によっても違います。
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ネットで検索すると…
皮膚科では
液体窒素による凍結治療(保険)
レーザー治療(保険外)
…と書かれているところが多いようです。
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使用するレーザーも…
炭酸ガスレーザー、
Qスイッチレーザーなど、
施設によってさまざまです。
料金も驚くほど高いところもあります。
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慶応義塾大学病院のサイト
東京大学形成外科の吉村浩太郎先生の美容医学への扉
…には詳しい解説が載っています。
慶応義塾大学病院の解説です
治療法としては、手術、凍結療法、レーザー治療、電気外科的治療などがあります。見た目だけで診断が確実な場合には、手術以外の治療でも十分です。
とくに液体窒素を用いて病変を凍らせてしまう凍結療法は、他の治療法と違って麻酔を必要とせず、簡便なためによく行われます。凍結後は、1~2週で表面から自然にとれてきますが、1回で取れることは少なく通常数回の処置を要します。
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一般的な傾向としては、
皮膚科では凍結療法やレーザー治療。
形成外科では、
手術や電気外科的治療(電気メス)、レーザー治療が行われています。
保険が使える治療は、
凍結療法、手術、電気メスです。
美容を目的とした場合は保険給付の対象とならないと明記されています。
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一番大切なのは、
まずしっかりと診断してもらうことです。
専門医でも判断に迷うこともあります。
ダーモスコビーでもわからないこともあります。
そんな時は病理組織検査をします。
黒い皮膚病変の診断は難しいです。
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私が申し上げたいのは、
なんちゃって美容外科医や、
なんちゃって美容皮膚科医が、
はいはい、
この『おしみ』はレーザーで簡単に取れますよ。
炭酸ガスレーザーは一個5,000円、
傷が残らないQスイッチレーザーは一個15,000円です。
…なんてところは危ないということです。
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良心的な皮膚科や形成外科でしたら、
なるべく金銭的にも日数的にも…
患者さんの負担が少ない方法で、
治療法を選んでくれると思います。
札幌美容形成外科では、
美容目的の『しみ治療』は行っていませんが、
保険診療で脂漏性角化症治療は行っています。
心配な方は受診なさってください。