医学講座
第28回日本皮膚悪性腫瘍学会①
第28回日本皮膚悪性腫瘍学会が、
京王プラザホテル札幌で開催されています。
今日と明日の2日間です。
今日の札幌は暑いです。
一気に真夏になったようです。
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学会長は、
北大形成外科の山本有平教授です。
形成外科が皮膚悪性腫瘍学会を開催するのは、
第28回目にしてはじめてです。
昨夜の歓迎会で、
北大形成外科の大浦武彦名誉教授が、
感慨深い思いがあるとお話しされました。
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今日は、
「皮膚悪性腫瘍医としての道程、そして提言」という、
基調講演がありました。
大原國章先生、
山崎直也先生、
吉田哲憲先生の3人の講演がありました。
私は市立札幌病院形成外科の吉田哲憲先生の講演が、
とても印象的でした。
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お年寄りの顔に、
日光角化症(にっこうかっかしょう)という病気ができます。
長い間、紫外線にあたった人にできます。
有棘細胞癌(ゆうきょくさいぼうがん)という…
皮膚ガンになることがあります。
専門家が見てもわからないこともあります。
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『しみ』に見えることもあります。
冷凍凝固といって…
凍らせる治療をすることもあります。
なかなか治らないので、
検査をしてみたらがんとわかることもあります。
問題は手術をした後です。
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しっかり経過を診ていないと、
皮膚がんは怖いです。
一年以上経ってから…
リンパ節転移を起こすこともあります。
リンパ節郭清(かくせい)という手術をして、
抗癌剤や放射線治療をすることもあります。
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吉田哲憲先生の講演の要旨は、
しっかりと患者さんを診ること。
目で見て、
手で触って、
しっかりと患者さんとお話しをして、
必要な検査もして診ることです。
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自分の専門とする診療科以外でも、
放射線科医、
緩和ケア医、
病理医、
他科の先生とも協力してみることです。
皮膚悪性腫瘍の治療も進歩しました。
やはり吉田哲憲先生はすごい先生です。