医学講座
第28回日本皮膚悪性腫瘍学会②
今回の第28回日本皮膚悪性腫瘍学会で一番驚いたのが、
Melanoma Institute Australia, University of Sydney、
Jonathan Stretch教授の特別講演です。
悪性黒色腫の治療が、
近い将来、変わります。
海外ではもう変わっています。
■ ■
オーストラリアの人口は日本よりずっと少ないです。
それなのに…
悪性黒色腫の数はずっと多いのです。
赤道に近い地域が、
南極に近い地域より患者さんが多いです。
紫外線が悪性黒色腫の発症に影響しています。
■ ■
悪性黒色腫は難しい病気です。
高須先生のチャッキーも…
悪性黒色腫で亡くなりました。
全身に転移してしまった悪性黒色腫には…
今まで治療法がありませんでした。
Stretch教授の特別講演では、
全身転移が『治った人』が出ていました。
■ ■
最新の分子標的薬による治療や、
ある色素を局所再発した部位に注射する方法など、
私たちなら諦めてしまうような状態でも、
よくなった患者さんを見ました。
日本ではまだ未承認の薬です。
悪性黒色腫になったら、
東京築地の国立がん研究センター中央病院、
皮膚腫瘍科をおすすめします。
以前にご紹介した堤田 新(つつみだ・あらた)先生がいらっしゃいます。