院長の休日
5億円「相続より若者に。お金が生きる」 印刷業の創業者、九州大に奨学金
平成30年5月13日、朝日新聞朝刊の記事です。
5億円「相続より若者に。お金が生きる」 印刷業の創業者、九州大に奨学金
学生の支援に役立ててもらおうと、福岡市の男性が九州大学に5億1600万円の寄付をした。「財産を残すより若い方に渡した方が、お金が生きる」と考えた。九大はこれを元に奨学金制度をつくり、学生の留学や修学を支援する。
男性は中本博雄さん(80)=福岡市城南区。11日、久保千春・九大総長に寄付金の目録を手渡した。
中本さんは小倉西高校在学中、恩師に九大進学を強く勧められた。だが家庭が貧しく、泣く泣くあきらめた。「先生が家に5回も来てくれたが、おやじは返事をしてくれなかった」
勉強したいという思いは消えず、働きながら独学。1972年ごろ、静電気を使ったコピー機関連の特許を米国で取ったという。「情熱が執念に変わるまで勉強すれば道は開ける」。1987年に福岡市で印刷会社「青陽社」を創業。財産を築いた。
子どもも孫もいるが、「相続しすぎると独立心が育たない」と考え、かつて進学を目指していた大学への寄付を決めた。高校の恩師も、22年前に脳梗塞(こうそく)で入院した際の担当医も、九大卒という縁もあった。妻の稔恵さん(74)も二つ返事で賛成してくれた。
「死んで財産を残すよりも若い方に渡した方が、お金が生きる。そこから新しい発明や発見が出て、日本が栄えていけばいい。あの世に行ったときは財産ゼロという死に方をしたい」
九大によると、奨学金名目の寄付では過去最高額。文部科学省によると、全国でもまれな金額だという。
九大は「中本博雄賞」を創設し、来年度から20年間、学生の留学や海外渡航費を毎年35人に、給付型奨学金を毎年30人に支給する予定。
(渡辺純子)
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
朝日新聞の朝刊を読んでいて、
すごいなぁ~
…と思いました。
私には絶対に無理です。
医学界でも聞いたことはありません。
すばらしいことだと思います。
さすが九州男児です。
これだけでも驚きでした。
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院長日記を書くためにネットで調べて、
もっと驚きました。
ふつうの印刷会社ではありませんでした。
青陽社のHPを見ると、
情報入力
・CAD入出力
・各種アプリケーション入出力
•Microsoft Word®
•Microsoft Excel®
•Microsoft PowerPoint®
•Microsoft Access®
•Adobe Illustrator®
•Adobe Photoshop®
•ソフト開発
・電子ファイリング
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私たちがして欲しいことが、
すべて掲載されています。
コピプリ
…という会社を運営していることもわかりました。
福岡市・北九州市・佐賀市・鹿児島市の印刷会社が運営している高品質で格安なコピー・プリントサービスです。
さすが、
働きながら独学。
1972年ごろ、
静電気を使ったコピー機関連の特許を米国で取った
…という社長さんは違います。
病院の紙カルテを電子化するのも、
この会社なら何とかしてくれるのでは?
…と思いました。
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九州大学の、
「中本博雄賞」で、
2019年度から20年間、
学生の留学や海外渡航費を毎年35人に、
給付型奨学金を毎年30人に支給
きっと素晴らしい研究成果が出ることと思います。
日曜日の朝に、
とても気分がいい記事をありがとうございました。