医学講座

牛食いグマOSO18予想外の最期

 今日は2023年8月23日(水)です。
 私の夏休みが終わって今日から診療です。
 札幌は暑いです。
 今日の最高気温は観測史上最高の36.3℃、
 山形の最高気温は37℃です。
 東京や九州より気温が高いです。
 さくらんぼさんには熱中症に気をつけていただきたいです。
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 昨日の院長日記牛60頭以上を殺したクマを駆除
 今朝の道新に詳しい記事が出ていました。
 でかいヒグマ それがオソだったとは」 ハンター知らずに駆除 追跡かわし4年余、予想外の最期
 【釧路町、標茶、厚岸】駆除されたことが確認された雄グマ「オソ18」は、2019年に被害が始まって以降、4年以上にわたって人間による追跡をかわし続けてきた。闇夜に紛れて放牧地に現れるなど、その動きは神出鬼没。わなやハンターの待ち伏せも巧みに避け、釧路管内標茶、厚岸両町で60頭以上の乳牛を襲ってきた。同管内釧路町の牧草地にいたところを、地元ハンターがオソとは知らないまま駆除し、予想外の幕切れとなった捕獲劇。「ようやく安心できる」。酪農家に安堵(あんど)の声が広がった。
 釧路町によると、駆除したのは同町職員の男性ハンター。7月30日午前5時ごろ、男性は町内の牧場を訪れ、近くの牧草地でヒグマ1頭が地面に伏せているのを見つけた。約80メートルの距離まで近づいて銃の引き金を引いた。
 男性はヒグマをオソだと思わず、死骸を釧路管内の食肉処理業者に運び、体毛をDNA型鑑定に出した。DNAがオソのものと一致したのは、駆除から2週間以上も後のことだった。
 「『でかいクマをとった』と聞いたが、それがオソだったとは」。駆除現場近くで牧場を営む釧路町の酪農家片野博次さん(51)はそう驚いた。自身も2021年、厚岸町の牧場に預けた乳牛3頭がオソに襲われたこともあり「やっと捕まったか」と胸をなで下ろした。
 オソによる乳牛の襲撃は2019年7月から標茶町で相次ぐようになり、2021年7月からは厚岸町にも被害が及ぶように。襲撃は決まって人の気配がない夜。広範囲を移動し、人目に付かない所で被害が繰り返された。目撃情報はほとんど無く、人知れず行動することから「忍者グマ」と呼ばれた。
 クマよけの電気柵などの対策が破られたこともある。昨年7月に牛1頭が襲われた標茶町の酪農家佐々木裕之さん(46)は「電気柵の下をくぐって侵入され、被害の防ぎようがなかった。駆除されてホッとしている」と話した。
 両町や道は地元ハンターや専門家と協力して捕獲を試みてきたが、警戒心が強く学習能力も高いオソの駆除は困難を極めた。両町の10カ所以上に箱わなを仕掛けるも入らない。人の気配がある場所に寄りつかず、被害現場付近でハンターが待ち伏せをしても姿を見せることはなかった。
 オソを追ってきた道猟友会標茶支部(標茶町)の後藤勲支部長は「標茶と厚岸に集中して捜索していた。まさか釧路町で捕獲されるとは。びっくりした」。釧路管内のあるハンターは「人が近づいても逃げなかったとは(警戒心の強い)オソにしては無防備。あっけない最期だ」と語った。
 酪農学園大の佐藤喜和教授(野生動物生態学)によると、オソが牛を襲うようになった背景に、近年のエゾシカの分布拡大があるという。主食である山の草木がシカに食い荒らされて餌が少なくなったほか、車や列車の事故で放置されたシカを食べて肉食化が進み、やがて牛を襲って食べるようになったとみられる。
 佐藤教授は「対策を取らなければ道内のどこでも第2、第3のオソが生まれる可能性はある。電気柵の設置や、山林と農地の間に見通しの良い空間をつくることなどが重要だ」と訴えている。(伊藤凱、三島七海、伊藤友佳子)
 オソ18駆除 酪農関係者「ほっとした」 釧路管内、長期間被害
 釧路町内で7月下旬に駆除されたヒグマが標茶、厚岸両町で牛を襲ってきた雄の「オソ18」と確認された8月22日、被害に苦しめられた地元の酪農関係者から安堵(あんど)の声が上がった。
 「とにかくほっとした」。2019年と2021年に計5頭の乳牛がオソに襲われ、死亡、負傷する被害にあった標茶町の酪農家佐藤守さん(64)は安心した表情を見せた。
 警戒心が強く、姿を見せないオソについて「牧場のぬかるみに残った足跡が大きかった」と振り返る。被害額は少なくとも200万円に上り、放牧地の周りにラジオやスピーカー、夜に点灯する防獣ライトを約30台設置しており、今後も対策を続ける考えだ。
 標茶、厚岸両町の被害は2019年以降で、32頭が死に、32頭がけが、行方不明2頭の計66頭に上る。被害は今年も発生し、6月24日に標茶町で乳牛1頭が襲われて死んだ。翌25日に同町内の町有林に設置したカメラで撮影されたが、わなにはかからず、「見失っていた状態」(釧路総合振興局)だった。標茶町の佐藤吉彦町長は「長かった。気は抜けないがひと安心だ」と関係機関に感謝する。
 オソが駆除されたのは厚岸町に近い釧路町オタクパウシの放牧地で、DNAが一致した。駆除された場所の近くで牧場を営む片野博次さん(51)は2021年夏、預けていた厚岸町の牧場で牛が被害に遭い、「オソは牧草地で寝ていたと聞いた。ついにつかまって良かったが、今でも信じられない」と話す。
 同振興局や関係自治体は22日午前、釧路市内で会議を開き、捕獲の経緯などを確認。釧路太田農協(厚岸町)では、組合員に捕獲場所や個体の大きさをファクスで通知するなど対応に追われた。
 駆除された際、オソはやせており、ハンターを見ても逃げなかったという。酪農家は人間の姿に慣れたクマが増えていると口をそろえ、「第2のオソが現れる可能性がある」と懸念する。
 オソに襲われて牛1頭が死んだ厚岸町の小野寺孝一さん(68)は「ヒグマの個体数を減らさなければ、根本的な解決にならないのでは」と話した。(清水竜也、大滝伸介、古市優伍)

オソ18が駆除された牧草地の方角を示す釧路町の牧場主片野博次さん(小川正成撮影)


(以上、北海道新聞より引用)

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 今朝、道新を見て最初に思ったのが、
 こんなところで捕獲されたんだ、、、
 …という思いです。
 標茶町しべちゃちょうから捕獲された場所に行くには、
 国道を横断しなくては行けません。
 捕獲されたオソ18は『体はやせ、手足に皮膚病と顔に4ヵ所の傷があった』
 …と道新に書いてありました。
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 釧路町の放牧地でシカをねらっていたのでしょうか?
 とにかく捕獲されてよかったです。
 オソ18を撃ってくれたのが、
 猟友会所属の捕獲従事者としてシカの駆除をしていた
 釧路町の40代男性職員というのがうれしいです。
 公務員ハンターを増やしていただき、
 有害野獣を駆除してほしいです。
 ヒグマの個体数を減らさないと人間が襲われます
 行政は真剣に考えていただきたいです。
 救急医療でもクマに襲われた人は助けられないことがあります。

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