医学講座

美容医療トラブル、北海道でも急増

 今日は2024年8月23日(金)です。
 札幌も暑いです。
 最高気温は31℃です。
 山形のさくらんぼさんのところは、
 最高気温が35℃です。
 お身体に気をつけてください。
 暑いのは台風の影響なのか?わかりません。
 また台風10号が来ています。
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 今日の北海道新聞の記事です。
 同業者の一人としてとても残念です。
 美容医療トラブル、北海道でも急増 「顔腫れた」「高額な契約させられた
 脱毛や二重まぶた手術といった美容医療を巡るトラブルが道内でも相次いでいる。施術の幅が広がり、著名人も交流サイト(SNS)でおすすめの施術を発信して関心が高まるが、「望んだ効果が得られなかった」「高額な契約を勧められた」などの相談が5年間で5倍になるなど急増。美容医療クリニックに対する第三者の指導や監視が届きにくいことも、トラブル増加の背景にあるとみられる。
 「顔が殴られたように腫れ、2週間以上マスクを外せなかった。ダウンタイム(施術後の赤みや腫れといった症状の回復期間)は、ほぼないと聞いていたのに」。札幌市内の美容医療クリニックで顔に注射を打った女性(25)は嘆いた。
 「小顔効果が期待できる」とうたったSNSの広告にひかれ、クリニックを訪れたのは今年3月。広告にあった2万円という安さも大きな魅力だった。だが、現実は違った。
 説明を聞くだけのつもりで足を運んだクリニックでは、スタッフに「組み合わせると効果が高まる」「今日なら安くできる」と120万円のコースを勧められた。払えないと断ると、医療ローンまで紹介された。「契約しないと帰れない雰囲気だった」(女性)ため、最終的に7万円のコースを契約し、その日に施術を受けた。
 翌日、両頰が膨れ上がったため再びクリニックを訪ねたが、スタッフに「ちゃんと効いているから大丈夫」などと言われただけで、納得いく説明はなかった。腫れが引いても期待していた効果は現れず、女性は「クリニックには不信感しかない」と話す。
 道立消費生活センターと札幌市消費者センターによると、2023年度に両センターに寄せられた美容医療に関する相談は計89件で、19年度の5倍に上っている。
 相談は男女どちらからもあり、内容も脱毛や二重まぶた手術、包茎手術に関するものなど多様だ。「広告には2千円でできると書かれていたのに、施術後に追加料金を求められた」といった費用に関する相談のほか、「施術後、肌の表面に凹凸ができた」「二重まぶた手術をしたが変化がなかった」といった施術効果への不満が目立つ。
 なぜトラブルが相次ぐのか。厚生労働省によると、美容医療クリニックの大半は「自由診療」で施術を行っている。公的保険を適用する「保険診療」の場合は、診療内容や費用について地方厚生局や診療報酬の審査支払機関による確認があるが、自由診療はそうした制度がない。
 美容医療をうたう機関は増えている。札幌市保健所によると、美容外科や美容皮膚科など「美容」と名のつく診療科がある市内の医療機関は4月現在69施設で、3年前の1.5倍に上る。
 30年以上、美容医療に携わる市内のある医師は「広告で安い施術を打ち出して顧客を集め、高額な契約につなげるクリニックが増えている」と指摘。若者を中心に美容医療への心理的ハードルが下がっているといい「最近は中学生からの問い合わせもある」と話す。
 トラブルの増加を受け、厚労省は今年6月、初めて有識者会議を開き、対策強化の是非について検討を始めた。
 医師でNPO法人医療ガバナンス研究所(東京)の上昌広理事長は「美容医療は成功や失敗の客観的な判断がしにくく、医師法に触れない限り国が処分することは難しい。契約トラブルも民事訴訟で争うしかない」と指摘。「安さをアピールする広告を安易に信用してはいけない」と注意を促している。(木村みなみ)

札幌市内の美容医療クリニックで施術後、腫れた両頬を撮影した写真を見せる女性。「顔が腫れるとの説明はなかった」と憤る


札幌市内の美容医療機関でシミ取りに使うレーザー。手軽で人気な施術の一つだ
(以上、北海道新聞より引用)

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 残念なことです。
 私が何度も院長日記で言っている、
 まずは無料カウンセリングからとTVで宣伝しているところだと思います。
 美容医療はファッションではありません。
 死亡事故もある危険な医療行為です
 同業の先生と話していて、
 あまりにもひどい全国チェーンの美容外科があります。
 悪魔にたましいを売らないでほしいです

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