医学講座
大学教授は名医?
医学部の教授は…
名医で…
手術が上手で…
ヒューマニズムに富んで…
素晴らしい先生だと…
思っていらっしゃいませんか…?
私も医師になるまでは…
そう思っていました。
■ ■
教授の講義は素晴らしく…
何でも知っていらして…
どんなに難しい病気でも治してしまう。
そんな…
神の手を持った人が…
教授職に就くのだと…
勝手に…
想像していました。
■ ■
私の恩師である、
大浦武彦先生は…
まさに神の手を持たれた…
素晴らしい先生です。
山形大学整形外科の
荻野利彦先生も
そんな素晴らしい先生です。
でも…
残念なことに…
そんな素晴らしい先生ばかりではありません。
■ ■
米国の大学へ留学したという…
素晴らしい経歴を
HPに書いている先生がいます。
若くして留学経験を積んでも…
米国の医師免許がなければ、
診療に携わることはできません。
州によっても違いますが、
手術に入ることすらできない所もあります。
米国へ行ったけれど…
研究だけしていた先生もたくさんいます。
■ ■
海外の大学で教員をしていたという先生もいます。
向こうでの評判が…
惨憺(さんたん)たるものであったとしても…
外国に居たというだけで…
すごいと思われがちです。
私も偉そうなことは言えませんが…
経歴だけで医師を判断するのは…
はっきり言って危険です。
■ ■
一般的に言えることですが、
医師の場合、
助教→講師→准教授→教授と
職位が上がれば上がるほど、
患者さんと接する時間は短くなります。
会議や
学会の用事。
学生の教育。
研究。
文部科学省の会議。
どんどん患者さんから離れます。
■ ■
私と同年代の教授や、
もっと若い教授もたくさんいます。
はっきり言って…
私より手術をたくさんしている、
教授はいないと思います。
開業医は、
毎日手術をしています。
もし私が大学教員のままだったら…
これだけの手術はできませんでした。
■ ■
2007年9月18日の大学というところという日記。
2009年2月19日の大学での権力抗争という日記。
を読んでください。
大学病院だからといって…
100%信じてはいけません。
医療訴訟もたくさん起きています。
残念なことですが、
信じてはいけないクリニックもあります。
院長が元大学教授だから…
HPにいいことばかり書いてあるから…
といって騙されないでください。
“大学教授は名医?”へのコメント
コメントをどうぞ
本間先生の書かれていることに納得です。昨日のコメントで書きたかったのですが、書けずにいました。
どこの大学病院がどうとかというわけではないですが、トップ(教授、院長など)の考えや、やり方が良くも悪くも傾向として出ると思います。
場合によってはトップが必ず正しいとも言えないこともあるのではないでしょうか。
上の先生が良いと下の先生も良くなり病院の雰囲気も良くなり患者さんの診療にも良い波及効果があると私は思います。
追記
肩書きよりは、技術(手術のやり方、傾向、件数、経験)、人柄だと改めて大切だと感じました。
教授と付くと私たち患者は 素晴らしい腕の持ち主ばかりと思い込んでいるところがあります。 決してそうではないのですね。肩書だけで人を見ないで 手術経験が豊富な 人間的にも素晴らしい所を選びたいものです。
昨日のCommentに付け加えさせてください。
もう 嘉山元医学部長様は偉くなって雲の上の存在になられましたが、 就任式で話された「医療事故がおきた場合 誰の責任かの追求ではなく、どうしてその事故が起きたかを追求する」とおっしゃったと石岡荘十さんのblogに書かれていましたが2005年に山大で起きた医療事故は山大が形成外科という科の重要性を認識せず 形成外科を独立した科として作らなかった事が原因です。荻野先生だけに罪をなすり付けたのは誰でしたか?話しが矛盾しています。偉くなると 矛盾してもいいのでしょうか? http://blog.kajika.net/?eid=996053のように思われないようにしていただきたいものです。