医学講座
第134回日本美容外科学会学術集会(東京)②
今日は2019年2月3日(日)です。
昨日は東京へ日帰りでした。
ひやひやものでしたが、
無事に往復できました。
北海道の一部では、
雪のために欠航があったようです。
■ ■
昨日の日本美容外科学会で印象に残ったことです。
教育講演1
性同一性障害(GID)の外科治療について
~GIDの基礎から乳房切除、性別適合手術、顔面女性化手術まで~
百澤 明
山梨大学医学部附属病院 形成外科
百澤 明ももさわ あきら先生は、
山梨大学医学部附属病院形成外科の准教授です。
■ ■
美容外科手術にも精通した、
優秀な形成外科医で美容外科医です。
東大形成外科で研鑽され、
2007年に埼玉医科大学総合医療センターに移られました。
埼玉医科大学総合医療センターでは、
前任の原科孝雄はらしなたかお教授が、
精神神経科の山内俊雄教授と、
性同一性障害の患者さんの治療をしていました。
■ ■
原科先生が退職された後に赴任されたのがきっかけで、
百澤先生がGID患者さんの治療をなさるようになったそうです。
2012年に山梨大学医学部附属病院形成外科の准教授に就任されました。
百澤先生から、
性同一性障害(GID)の外科治療について、
たくさんのことを教えていただきました。
ほんとうに大変なお仕事です。
医学上の問題だけではなく、
法律上の問題もたくさんあります。
■ ■
百澤先生のお話しで、
われわれ形成外科医が外科手術を行う際に、
知らなければならない知識が増えました。
日本の性同一性障害の外科治療は、
2018年4月から保険適応になったものもあります。
残念なことに、
限られた施設で、
限られた先生しかできません。
■ ■
日本で手術を受けるのが大変のなので、
海外で手術を受ける患者さんもたくさんいます。
手術後に重篤な合併症が起きて、
困っている患者さんもいるそうです。
手術を手がける医師も限られていて、
後継者問題まであるとお聞きしました。
限られた施設でしか手術ができないのでは、
後継者となる形成外科医も育たないと思いました。
ほんとうに大変なことです。
“第134回日本美容外科学会学術集会(東京)②”へのコメント
コメントをどうぞ
友人の従姉が性同一性障害で
タイで手術を受け、
従弟になったそうです。
戸籍も変更でき、
子持ちの方と結婚したとか。
子供の頃から
色々と葛藤があったでしょうが
恵まれてますね。
保険適応になっても
後継者問題がありますか。
もっと日本でも手術が
広まればいいですのですが。
なかなか歩みは
遅いかもしれませんね。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。意外と身近にいらしたのですね。患者さんにとっては大変なことです。手術でどこまでなおすのかも人によって違うそうです。女性に男性ホルモンを投与して男性化する治療は副作用が少ないそうです。逆に男性に女性ホルモンを投与するのは血栓症などを起こすリスクがあるそうです。私は知りませんでした。当事者にとっては大変なことです。
学会お疲れ様でした。性同一障害の方が今は公表されている方が増えていますね。私はまだ受け止められません。手術できる後継者と技術、設備が必要なんですね。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。日本で手術ができる施設は2019年2月現在では4施設しかなく、専門医も少ないです。手術も大変ですし、その後に戸籍など法律関係も大変だそうです。海外で手術を受けて重篤な合併症になった人も多いようです。大変なことです。受け止められない方も多いのが事実です。
昨日は東京日帰りお疲れさま
でした。雪の中、無事に往復
されたようで本当に良かったですね。
昔は性同一性障害に悩み
自ら命を絶つ方が多かったと
お聞きしたことがあります。
難しい問題も、たくさん
あると思いますが、
形成外科のお医者さまの手術に
救われる方が多くなると良いですね。
理解はできなくても排除されない、
さまざまな困難を抱えている人に
優しい世の中になって欲しいと
思いました。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。形成外科だけではなく、精神神経科、泌尿器科、婦人科など多くの科の先生がチーム医療をする必要があります。全国で4施設しか認定されていません。形成外科では山梨医科大学と岡山大学形成外科が有名です。海外でいい手術を受けている人もいるようですが、結果が悪い人もいます。言葉の問題もあります。日本で手術を受けられる施設が増えるといいと思います。