医学講座

新型コロナで大変な病院経営

 今日は2020年7月13日(月)です。
 札幌の朝の天気は雨です。
 私は自転車で来たので少し濡れました。
 小雨程度でしたら、
 自転車用ヘルメットがあるので平気です。
 夜には雨が上がっているといいなぁ~です。
 今年は新型コロナウイルスの影響で、
 どこの病院も大変です。
      ■         ■
 もともと病院経営は楽ではありません。
 厚生労働省の方針一つで、
 病院の収入が大きく変わります。
 私が医師になって40年です。
 一番変わったのは、
 看護師さんの職位です。
 今は副院長になる看護師さんも珍しくありません。
      ■         ■
 看護師さんの数によって、
 病院の収入が大きく変わります
 優秀な看護師さんを採用するのも、
 採用した看護師さんを教育するのも大変です。
 専任の副院長が、
 看護師さん集めから、
 看護師さん教育までやってくれるのは、
 病院にとってありがたいことです。
      ■         ■
 どんなに優秀な医師や看護師がいても、
 新型コロナのように、
 突然、感染症の患者さんが来ると、
 病院はてんやわんやです。
 感染症専門の医師や看護師は少ないのです。
 病院経営にとって、
 一番つらいのは、
 患者さんが減ることです。
 コロナ患者さんを収容すると、
 コロナ以外の患者さんは減ります。
      ■         ■
 病院の収入は、
 手術や検査の件数で大きく変わります。
 コロナ患者さん対応で、
 ふつうの手術(定期手術ていきしゅじゅつといいます)
 …が減ると、
 規模にもよりますが、
 病院の収入が激減します。
 ひと月で億単位の減収になります
      ■         ■
 その上、コロナ対策として、
 予防衣などを買うとお金がかかります。
 感染性廃棄物なので、
 予防衣の処理にもお金がかかります
 日本の死亡者数が少ないのは、 
 医療機関のおかげです。
 クラウドファンディングでもして、
 医療機関を助けてほしいと(私は)思っています。

“新型コロナで大変な病院経営”へのコメント

  1. なっちゅん より:

    私も病院に行く回数が減ってます。
    行ったとしても病院は空いてます。
    収入が減っただろうなと考えてました。

    そして
    クラウドファンディングという言葉を
    恥ずかしながら知りませんでした。

    今日、YouTubeを見てて
    クラウドファンディングという言葉が出てきて
    検索しようと思った矢先でした。

    先生の日記は勉強になります。
    ありがとうございました。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。診療科目にもよりますが私のような診療所も影響を受けています。高齢者の受診が減っています。コロナ対応をした病院が一番大変です。お金はかかるし、職員は大変だし、おまけに診療収入が減って赤字です。何とかしないと病院が倒産します。

  2. えりー より:

    病院を経営する大変さは先生の
    日記を拝読するまで知りませんでした。
    手術や検査が経営にとても影響があるの
    ですね。今までいろいろな場面でお医者さまや
    看護師さんにお世話になりました。
    命と向き合ってくださる病院が円滑な
    運営を図れますように国にも考えてほしいと
    思いました。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。救急はもともと病院の赤字部門です。いつ来るかわからない患者さんに備えて職員を待期させて病床を空けていないと患者さんを収容できません。救急で使う医療機器も高価です。有効期限もあります。コロナ対応をして赤字になった病院に対する援助が必要です。

  3. さくらんぼ より:

    山形でも0が続いていましたが、東京から免許を取りに来ている大学生からまた発生し始めました。病院もコロナばかりで、なんとかして欲しいですよね。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。東京から来るなとも言えないし困ったことですね。病院経営は大変です。同業者でも持続化給付金を申請したり融資を受けている先生がいます。うちも前年比で減収になっています。

  4. ラズベリー より:

    コロナウィルス感染者数は都知事選挙前は少なかったのに選挙後に200人前後、以前、書いた通り数日の操作されてるのかもしれません。
    小池知事が過去、うっかり「60人台に乗せる」と発言がありました。

    臆測呼ぶ小池都知事の「60人台に〝乗せる〟」発言 「数が操作されているのか」(東スポWeb)

    【夜の街】だけで増えてるように報道されてますが、はたして夜の街だけなのか。少し疑問も残ります。
    緊急事態宣言は権限は知事にあるのでやれますが、政府は宣言したくないのだと思います。

    さて、本題です。
    看護配置基準7対1とか10対1とか13対1とか色々あります。10対1の届け出をしているのに、10対1看護じゃないところもあります(診療報酬の不正請求) 
    後期高齢者の増加に伴い、認知機能低下した患者が多く、それに時間がさかれるという現実があったりします。(例:点滴をしてもすぐ抜針する→流血→寝衣、シーツ汚染などがあります)
    教育指定病院で7対1看護以上の人員配置の手厚い病院が教育に最適です。
    生活の為とか、大学があるとかの理由で、夜勤常勤希望の方がいたりします。しかし、回復型、療養型病院の夜勤専従経験しかないのにいきなり、1週間弱の日勤だけして、急性期病院の夜勤人数2人(40人程度を2人)で1週間弱の慣らし日勤だけして、夜勤は流石に難しいと思います。日勤も人員にゆとりがないと教育出来ません。

    診療報酬で看護必要度の評価がありますが、これが今年、4月に改定されています。根拠を書かなくても良くなり、救急車搬送2日間→5日間に変わったりしています。

    重症度、医療・看護必要度の評価項目及び判定基準|2020年度診療報酬改定|

    コロナ対応病院については他、外科手術が出来ないなどあったり、それは何らかの支援は必要と思います。
    政府はGo to トラベルとかアベノ布マスクよりもコロナ対応病院に特に支援しないといけないと思いますし、コロナ対応病院に限らず、多少、臨時支援金は必要と考えます。例えば、コロナ前の半年の診療報酬の平均を算出し、その不足している病院に対し、臨時支援金ということでやればよいと思います。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。医師の教育も看護師の教育もゆとりがないとできません。教育ができるベテランが必要ですし経験年数だけで教育ができる看護師さんにもなれません。コロナ対応で疲弊した医師や看護師はたくさんいます。厚生労働省がもっと病院のことを考えてくれるといいのに、、、と思っています。

  5. さくらんぼ より:

    今日は本降りの雨になり、途中でテレビを観たらまさにこの話題で、コロナ病院になった大学病院は赤字になり看護師400人が退職し、ボーナス無し、給料10万減が現状だと言ってました。大変な事です。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。コロナ患者さんを引き受けた大病院はどこも赤字で苦しんでいます。助けてくださいです。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

TEL 011-231-6666ご相談ご予約このページのトップへ