医学講座
頭皮からの採皮③
頭皮からの採皮①
頭皮からの採皮②
…のつづきです。
かなり専門的な知識をお持ちの…
ラズベリーさんでも…
毛根とかないところを採るのでしょうか。
採皮部分の毛根は機器を使って脱毛するのでしょうか。
…と疑問が生じます。
■ ■
もっともな疑問です。
すりむいた傷を思い出してください。
薄くすりむいたところは…
血が出て痛いですが…
何日かすると…
治ります。
これを専門的な言葉で上皮化じょうひか
…と言います。
■ ■
キズの治し方
…に書いたように…
浅い傷は早く治ります。
傷あとも残りません。
傷が治る時には…
皮膚の元になる細胞が必要です。
この治る元がたくさんあるのが…
毛根です。
■ ■
ですから…
頭皮から採皮すると…
他部位より早く治ります。
もう毛がなくなってしまった人でも…
皮膚付属器というのが残っています。
そのため圧倒的に上皮化が早いのが…
頭皮の特徴です。
■ ■
皮膚をとる時には、
治りの元である毛根は必ず残します。
もう少し正確に言うと…
毛根の横にある脂腺も残します。
そうすることで…
移植部位には毛は生えず…
皮膚を採ったところには毛が生えます。
■ ■
この毛根を残して…
脂腺も残して皮膚を採るのが難しいです。
りんごの皮をむくときに…
ちょっと赤い部分を残してむくようなものです。
手でむくとできないので、
専用の皮むききが必要になります。
性能の良い皮むき器ができたので、
赤いところを残して
りんごの皮をむけるようになったのと同じです。
“頭皮からの採皮③”へのコメント
コメントをどうぞ
かなり専門的知識をお持ちのラズベリィさん! 医学だけでなく政治や法律にもお詳しい! すごい! 私は ちんぷんかんぷん。愚息が早く帰ってきたので 説明してもらってます(笑)
大変な治療なんですね。
いい皮むき器が出来てよかったです。
先生、ご回答ありがとうございます。勉強になりました。さくらんぼさん、ありがとうございます。コメントなので主観もありますが、客観的、多角的な面を含めてどうなのか、日本は医療、福祉、教育などでどういう事を取り組んでいくべきなのか?今の政治が偏った感じになっている場合がありまして、特に医療や福祉関連の事は政治家の皆様、省庁向けの記載発信が時々ありますが、読んで頂く事があって問題提起や拙いコメントが何かの政策にお役に立つ事が出来き医療、福祉が良くなるなら幸いです。
ここからテーマとは少し異なります。以前、ブログで先生が乳癌で苦しんでおられる女性について、組織拡張器やシリコンバッグについて保険適応がされていない件について取り上げて下さいました。本間先生のブログのおかげだと思います。また、美容外科の先生でシリコンバッグを7月から適応で輸入に時間がかかるかもしれないとして某大学病院に寄付されたお優しい先生を某ブログで発見しました。
7月から保険適用されるそうです(アラガン・ジャパン社の人工乳房と、再建のため皮膚を伸ばす組織拡張器の2製品)
「人工乳房に保険適用 乳がん患者の費用負担大幅減」 産経新聞より引用しております。
ただ、これは全摘の方らしく、乳ガンの好発部位は(出来やすいところ)胸を4等分に見ますと、外側上部50%弱、 内側上部20%強、外側下部10%強、内側下部5%強、乳輪部5%強だと言われています。マンモグラフィーの普及で早期発見が出来るようになりました。上記の好発部位ですが、乳ガンの特性上や進行状況によっては摘出範囲が広がる場合もあるかと思います。全摘する患者さんもおられるかと思いますが部分切除の患者さんの方が多いと考えられますので、保険適応の範囲については部分切除の方で変形が顕著な方も含めていかないと救済が不充分な気がします。
シリコンバッグについて好発部位を考慮して部分切除の患者さんに対して、空洞化や変形対策に1/4、1/2(外側)シリコンバッグとかも必要かなっと感じます。
もう一つ医療関連ニュースです。子宮頸ガン予防ワクチンについて、以前重篤な副反応が多数出ていると記載しました。かなりヤバいワクチンだという事がわかりました。
ワクチン投与しても子宮頸癌を予防出来るか不明でワクチンの薬効年数は4年や7年とか言われていまして、20歳位で薬効が切れるそうです。晩婚化してきている日本では、意味のない事で投与しているのは『日本人に対しての治験レベル』なのです。
しかも、今、日本は少子化なのですが、ワクチンを打たせる目的が不妊目的、人口コントロール、人口減少目的だという疑惑があるのです……。
政府は子宮頸ガン予防ワクチンの推奨を止めただけです。
このワクチン啓発について、『仮称:女性手帳』に記載するとあります。
「女性の高齢出産は女性だけの責任じゃない、女性だけに押し付けられても困る、出産強要」とか抗議が殺到し、女性手帳の配布について、希望者だけにする事に変更したようですが、早期出産を啓発しながら不妊や重篤な副反応(副作用)ワクチンの啓発をしている事になり相反する事ですよね……。
続きは後ほど記載致します。