医学講座
豊胸術2018
昨日の院長日記、
アクアフィリングによる豊胸
…への続きです。
世の中には、
♡女の子♡なのに、
男の子みたいな、
胸の女子がいます。
■ ■
ポーランド症候群という病気の方は、
生まれつき片方の胸がとても小さいです。
小さい方の胸を、
ふつうの胸にしたいと思います。
乳癌切除後の再建には、
健康保険が使えるようになりました。
■ ■
日本美容外科学会HPには、
豊胸術についての説明があります。
私が読んでも、
どんな方法がいいのか?
なかなか理解しにくいです。
私自身は豊胸術をやめました。
この後何十年も責任を持って診ていけないからです。
■ ■
それでは、
もし豊胸術を受けるとしたら?
どんな方法がいいのか?
2018年6月23日現在の、
私なりの考えをお伝えします。
来年になったら変わる可能性もあります。
今の時点での私の考えです。
■ ■
私は、
注入法はすすめません。
乳癌になった時に見つけにくいリスクがあるからです。
6月22日は小林麻央さんの命日でした。
TVで朝から海老蔵さんと子供さんが映ってました。
乳癌はこわい病気です。
もし乳癌になっても、
見つけやすい豊胸術がいいです。
■ ■
私は、
コヒーシブタイプのシリコンバッグを、
わきの下から、
大胸筋の下に入れる手術がいいと思います。
カプセル拘縮という副作用がありますが、
もし乳癌になってもみつけやすいです。
胸のない人に、
乳房下から入れると傷が目立ちます。
■ ■
健康な女性では、
シリコンバッグプロテーゼが感染することはまれです。
ただ、
乳癌の後で、
抗がん剤や放射線治療を受けていると、
バッグが感染するリスクがあります。
昔エクスパンダーという組織拡張器で、
感染した苦い経験があります。
■ ■
経験を積んだ、
信頼できる先生を見つけることが大切です。
ここが一番難しいところです。
有名だからいい先生
…とは限りません。
有名でも、
信じてはいけない先生もいます。
豊胸術で命を落とした方もいらっしゃいます。
くれぐれも慎重に先生を選んでください。
“豊胸術2018”へのコメント
コメントをどうぞ
ポーランド症候群は初めて聞いた気がします。
病気なのに豊胸には保険適応ではないのですね?
胸が小さいのはかなりの悩みだと思います。
わたしは昔、気にして温泉に入れませんでした。
神様は不公平だと思います。
今のところ注入はNGですね!
東京で豊胸術の有名な女医さんがいらっしゃいますが
トラブルが多いみたいです。
知名度と必ずしも一致しないんですね。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。ポーランド症候群の患者さんは保険適応になるべきです。問題なのがシリコンバッグです。高価なのですが保険適応にできるのは乳がんの術後だけだと思います。TVに出て有名だから上手だとか、患者さん思いだとかはありません。女性の先生だから女性の味方でもありません。気をつけてください。
乳癌後の豊胸は豊胸手術は保険が効くようになりましたが、それ以外の胸が全くない方々へも保険適用してほしいです。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
収穫時期でお忙しいのにコメントをいただきありがとうございます。ポーランド症候群のように生まれつきの病気で胸がない人には保険が効くようにしていただきたいです。美容目的と病気の治療という線引きが難しいのが豊胸です。乳がん術後の豊胸でもトラブルがゼロということはありません。経験を積んだ先生でも感染症を起こすことがあります。バッグという異物を使う手術は難しいです。
ポーランド症候群という病名が
あるのですね。
豊胸手術もそれで終わりではなく、
その後きちんと医師に診てもらう
大切さも知ることができました。
そう考えると病院や医師選びは
本当に重要な事ですね。
保険適応の境界線に疑問を
感じますが患者さんが金銭面で
苦労しないで治療できる世の中に
なって欲しいです。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。ポーランド症候群のような【病気】には保険適応にしてほしいと思います。大学病院の形成外科や大きな病院の形成外科ではなるべく患者さんの負担が少ないように考えてくれていると思います。豊胸術を受けた患者さんが乳癌健診で断られることもあるようです。豊胸術を受けた患者さんこそ健診を受けてほしいです。
男性の薄毛、女性の胸、ライザップなどの肉体改造などコンプレックス産業といいますか容姿の悩みはいくつになっても出てくる人はでてくるんですね。
人間中身とは分かっていても第一印象には容姿が多分に含まれていますね。
外見と中身どちらも魅力のある人間になりたいものです。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。男性の薄毛は治療で治るようになっています。自分のコンプレックスにお金をかけるのは悪いことではないと思って私は仕事をしています。