医療問題
PIP豊胸用バッグへの取材
昨日、東京のTV局から電話取材がありました。
私の院長日記を見ていただき、
PIP社の豊胸バッグについて…
もう少し詳しく知りたいとのことでした。
私自身は、
PIP社の製品を使ったことがありません。
ただ美容外科学会では展示されていました。
■ ■
日本では未承認なので…
学術参考展示という形で、
こちらで販売はできません
…と書かれて展示されていました。
私たちは…
PIP社のバッグを触って感触を確かめたり…
説明を聞いたりすることができました。
他社のバッグも同じです。
■ ■
実際の使用にあたっては、
医師個人輸入という形で、
厚生労働省の関東厚生局に…
薬事法に基づいて…
医薬監証明(いやっかんしょうめい)という書類を出して…
通関を許可してもらい輸入します。
■ ■
日本には…
医師個人輸入をサポートしてくれる会社があります。
その会社に医師免許証のコピーを送り、
商品代金を送金して、
私たちのところにバッグが届くというのが、
大部分の美容外科医が輸入する方法です。
私は書類を自分で作成できますが、
書類の存在すら知らない先生もたくさんいます。
■ ■
PIP製のバッグは、
安かったです。
PIPが宣伝していたのは、
2004年頃でした。
当時の資料が見つかりましたので、
一部をご紹介します。
■ ■
米国のFDAが認可したMcGhan(マックガン)社の、
Style410(スタイル・フォー・テン)というバッグが、
一個$730です。
同じような製品の、
PIPコヒーシヴジェルアナトミカルが、
一個$350です。
生理食塩水用バッグですと、
McGhan(マックガン)社$480~540
PIP社$250~265です。
これに航空便の送料、
輸入代行手数料、
輸入消費税などがかかります。
■ ■
衣類などでも…
安いものは…
すぐにダメになります。
自分の身体に入れる大切なバッグです。
安物買いは、
あとからとんでもないことになることがあります。
くれぐれもご注意ください。
“PIP豊胸用バッグへの取材”へのコメント
コメントをどうぞ
最近テレビで美容整形について とりあげることが多いと思います。 でもテレビだけ見ていると 美容整形外科=悪徳商法みたいで 本間先生のような正義感にあふれた美容形成外科医も取り上げて欲しいと思いました。