院長の休日

2011年大晦日

 今年は大変な一年でした。
 東日本大震災で被害に遭われた方には、
 心からお見舞い申し上げます。
 私自身も…
 人間の運命や生きることについて…
 いろいろ考えた年でした。
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 今年一番印象に残ったことです。
 震災からしばらくして…
 患者さんから電話をいただきました。
 私が中央クリニック札幌院の院長だった…
 8年前からのお客様です。
 とても美人で目立つ方です。
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 東北へお嫁に行き…
 地震と津波の被害に遭ったそうです。
 建物が大きく揺れ…
 小さな子どもさんを連れて…
 とにかく懸命に逃げました。
 もう少しのところで…
 津波にのまれるところだったのを…
 逃げたそうです。
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 札幌のご実家へ避難して来て…
 新しい保険証が無いけれど…
 古い保険証で受診できますか…?
 …というお電話でした。
 4月からの新しい保険証は、
 市役所が機能していないため、
 発行できないとのことでした。
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 被災地の患者さんは、
 保険証がなくても受診できる期間でした。
 その方は、
 津波から、
 いっしょに逃れた子どもさんを連れて…
 私のところへ来てくれました。
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 昔のままの美人でしたが…
 立派なお母さんになっていました。
 こんなにかわいい子を…
 しっかり守ってくれて…
 ありがとう!
 生きていてくれて…
 ほんとうによかった…
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 震災後の暗い気持ちを、
 とても明るくしてくれました。
 津波で家が無くなっても…
 命があれば…
 またがんばれば…
 …という気持ちになりました。
 今年の大晦日はどうしているかなぁ~?
 …と札幌のじいちゃん先生は想い出しています。

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