医学講座
マイナー科の定期試験問題
まずは今日のお題の説明からです。
医科では、
内科や外科などをメジャー、
皮膚科、
眼科、
形成外科などを
マイナーと呼びます。
大きな科と小さな科の違い。
メジャーリーグとマイナーリーグの違いのようなものです。
■ ■
皮膚科の…
まみ子師長さんから…
次のコメントをいただきました。
関係なくて申し訳ありませんが、
看護学校の皮膚科試験の解答が終わり凹みました。
43人中21人が60点以下の赤点でした。
でも100点の生徒さんが一人いました。
過去問に頼らずに、
新しい問題を考えて、
サービス問題も取り入れて・・・
頑張ったんですが。
やっぱ教え方に問題あったんでしょうか?
ここ出ますよ。
ここも出ますよ。
と教えてあげた所以外は全滅の生徒さん、
もう少し幅を広げましょう。
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私はまみ子師長さんの…
教え方に問題があったとは思いません。
正直に申し上げて…
私は皮膚科は苦手でした。
病名の難しい漢字が読めませんした。
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)⇒いぼのことです。
足白癬(あしはくせん)⇒足の水虫です。
伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)⇒みずいぼです。
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今の学生さんは、
私たちの頃とは勉強法も違います。
スマートホンとPCを駆使して、
ネットで情報を見つけます。
過去問も昔はコピーして持っていましたが、
今はネット上にPDFファイルでUPしてあったりします。
とにかくインターネットは…
学生の勉強法も変えました。
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自分自身もそうですが…
試験勉強で覚えた知識は…
たとえ徹夜で勉強しても…
試験が済んだら悲しいほど忘れてしまいます。
逆に…
授業中に先生が何気なく言ったひとことを…
ずっと忘れずに覚えていることもあります。
■ ■
私は、
講義の目標を…
国家試験に通る最低限の知識は忘れない。
忘れても…
後で勉強した時に思い出せる程度の知識は講義で教える。
…ということにしています。
後は…
将来、医療現場で働いた時に困らないように…
院内の各種委員会で困らないように…
働いて困った時にどう対処するか…?
…ということを体験をもとに話しています。
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試験問題は、
過去の国家試験問題、
自分の過去問などを少しずつ変えて出しています。
毎年、落ちる人はいません。
内科や小児科などと違って…
マイナーな科はこれでいいと思います。
将来、困った時に…
看護学校で習ったまみ子師長さんの顔が浮かべば…
講義は成功だと思います。
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私も苦労して問題を作りました。
試験問題作成の難しさ
試験問題作成
試験問題
…と過去の日記にも書いてあります。
ご批判もあると思いますが…
マイナー科の定期試験問題は、
国家試験に通る最低限の知識…
…で良いのではないでしょうか?