昔の記憶
いじめられそうな子を守る
私は小さい頃から体が弱く、
幼稚園の時には、
ペルテスという病気になりました。
この病気でいじめられたことはありません。
コルセットという高価な装具をつけました。
ロボットみたいなので、
鉄人28号のようだと言われました。
■ ■
幼稚園の時に住んでいたのは手稲です。
家は病院の住宅でした。
近所はみんな仲良しでした。
『けんちゃんは鉄人28号みたい』
『かっこいいね』
私は正義の味方鉄人28号と言われて、
悪い気分ではありませんでした。
■ ■
鉄人28号は…
誰がつけたのかわかりません。
この年齢になって考えてみると、
マーちゃんのおばさん
(小山和子さん、小山昌正おやまよしまさ先生の奥様)、
(小山正美おやままさみ先生、のお母様)、
…が…
けんちゃんはコルセットをつけてかわいそうだから…
鉄人28号みたいでかっこいい
…って言ってあげようね。
と作戦を立ててくださったのでは?と考えます。
■ ■
平成24年7月19日(木)の朝日新聞、
『声』の欄に次の投稿がありました。
先生の根回しで?いじめ防止
税理士 大島裕子(東京都港区44歳)
私の中学時代、クラスにいじめはなかった。これには少々からくりがあったかもしれない。
中3のある日、担任の女性の先生に呼び出され、「口外しないでほしいが、明日転校してくる女子生徒は前の学校で不登校だった。あなたはその子が登校しやすいよう、そしていじめに遭わないよう、それとなく気を配ってほしい」と言われた。
私はその子と家が近かったので一緒に登校した。「あの子、休みが多いよね」という級友の会話を聞けば、「体が弱いんだって。仕方ないよ」と言うようにした。その子は休みがちだったが、不登校にはならずに私たちと一緒に卒業した。
その子に対してではなかったが、女子の間では「○○を無視しよう」という空気になることがあった。しかし、ふと気づくとそんな空気は消えていて、いじめが起きることはなかった。
今になって思う。あれは先生が水面下でその都度、生徒の誰かにひそかに根回しをして、いじめを未然に防いでいたのではないかと。
そうだとすると、あの先生は教師としてプロだった。少なくとも、「じゃれあっていたのか、いじめだったのか、わからなかった」などという甘い仕事はしていなかった。
■ ■
大人のちょっとした気づかいで、
いじめられそうな子を守れます。
教育職の現場は大変だと思いますが、
私たちじじばば世代も…
パパママ世代も…
ちょっと知恵を働かせて…
子どもを守るのが良いと思います。