医学講座
陥没乳首のお母さんへ
私たち人間は哺乳動物(ほにゅうどうぶつ)です。
お乳を飲んで…
赤ちゃんが大きくなります。
特に初乳(しょにゅう)という最初のおっぱいには…
赤ちゃんに必要なものがたくさん入っています。
飲ませてあげていただきたいです。
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飲ませてあげたくても…
飲ませてあげられない…
上手に飲ませられない…
…のが陥没乳首のお母さんです。
陥没していなくても…
扁平でも赤ちゃんは飲みにくいです。
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赤ちゃんは…
何とかおっぱいを飲もうとして…
必死で吸いつきます。
乳首が出ていないと…
乳首に傷がつくことがあります。
乳首に小さな傷がつくと…
痛いです。
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そんなお母さんにおすすめなのは…
ピジョンという会社から発売されている、
乳頭吸引器です。
妊娠授乳中の手術③
…でご紹介しました。
ドラッグストアやアカチャンホンポで売っています。
残念なことに…
アカチャンホンポは札幌駅前から…
アリオ札幌に移転してしまいました。
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傷ついた乳首は痛いので…
そのまま乳頭吸引器で吸うのは辛いです。
私のおすすめは…
ご家庭にあるオリーブ油など…
赤ちゃんが口に入れても大丈夫な油を…
ほんの少しだけつけることです。
そうするとよくくっつきますし…
痛みも少しは軽減されます。
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手術でなければ治らないような…
重度の陥没乳首のお母さんは、
乳頭保護器という商品も発売されています。
授乳中は手術ができませんので、
いろいろと工夫しておっぱいをあげてください。
私は陥没乳首で引っ張っても出ない
…という女性は妊娠前に治療してください。
保険適応で手術が可能です。
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手術が必要かどうかわからない人は、
とりあえず診察にいらしてください。
無理に手術をおすすめすることはありません。
おっぱいをあげて…
あかちゃんを育てられるのはお母さんだけです。
いらいらしたりしないで…
大切に赤ちゃんを育ててください。