医学講座

困っている人の役に立つ

 私は医療というのは…
 困っている人の役に立つための仕事だと思います。
 お腹が痛くて困っている
 熱が出て困っている
 頭が痛くて困っている
 けがをして困っている
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 自分自身が…
 小さい頃によく病気をして…
 何人ものお医者さん助けていただきました
 形成外科医になった理由
 …という2006年11月26日の院長日記に書きました。
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 私は父が病院勤務の薬剤師だったため、小さい頃から身近にお医者さんがたくさんいました。小学校2年生までは手稲金山にあった三菱砿業の結核療養所に父が勤務していました。その療養所は現在も手稲ロイヤル病院として残っていますが、当時は病院の前に芝生と池があり小奇麗な病院でした。子供の頃は近所のお医者さんの子供たちとよくその病院へ遊びに行っていました。
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 一浪して札幌医大に入った頃は、実習で血を見たらどうしようと思っていた位で、外科医になるとは夢にも考えていませんでした。医学部の5年生・6年生となり臨床実習で各科を回り、その頃にはどうも自分には内科医は向いていないと思うようになりました。血を見ると最初怖かったのですが、慣れてくると血を見て怖いよりも、手術で治る方が興味深くなりました。
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 実習で手術を見学していた頃です、顔を縫うのにどう見てもキズが残りそうな縫い方を見ました。『病気が治ってもキズが残ったらこの人の人生はどうなるのだろう?』と思って、図書館で形成外科の教科書を見つけました。当時、札幌医大には形成外科はなく講義もありませんでした。
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 形成外科は皮膚や軟部組織を手術する科です。
 顔面外傷やけども治療します。
 病気の人を治します。
 美容外科は…
 加齢によるシワを取ったり…
 フェイスリフトのように『たるみ』を取ったりします。
 病気ではない人が対象です。
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 私が札幌美容形成外科でしている手術で多いのは、
 保険診療で
 ①眼瞼下垂症手術、
 ②わきが手術、
 ③陥没乳首手術
 です。
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 そんなの病気じゃない!
 …という人もいますが、
 今の日本では病気として保険で手術ができます
 私は形成外科が好きです。
 自分の仕事に自信と誇りを持っています。
 形成外科医や美容外科医を、
 さげすんで見る人もいます。
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 美容整形には…
 negativeな響きがあります
 実際に美容形成外科医として10年診療をしてみると…
 美容整形を上手に利用して、
 若く元気に美しく働いている人をたくさん見ます。
 シワを取る治療とは違いますが…
 生まれつき目が小さくて、
 毎日、目を作るのに時間がかかって…
 困っている女性の役に立つ仕事も、
 医師として必要だと私は考えています。

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