医学講座
新型肺炎の薬と保険適応
今日は2020年2月5日(水)です。
札幌雪まつりが開催されていますが、
残念なことに新型肺炎の影響で人が少ないです。
報道によると、
2020年3月末までの宿泊キャンセルで、
13万3千泊が解約、64億円の損失です
北海道経済への影響だけで、
2020年3月末までに最大641億になるという報道もありました。
大変なことです。
■ ■
少し明るいニュースは、
タイで治療を受けた患者さんが退院したという報道です。
昨日のTVにご婦人が出ていました。
治療のおかげで、
元気になっていました。
ほんとうによかったと思います。
タイの医療レベルは高いです。
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北海道新聞によると、
いくつかの薬が効くようです。
よく知られているのが、
インフルエンザの薬、
タミフルです。
オセルタミビルリン酸塩という成分です。
タミフルと他の薬を組み合わせて治療したそうです。
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日本で使う場合に問題になるのが、
【保険適応】です。
現行法の下では、
【A型又はB型インフルエンザウイルス感染症及びその予防】
…にしか使えません。
新型コロナウイルス肺炎には保険外です。
国立病院でも保険外です。
保険外の薬を一つでも使うと、
入院費もすべて自費になります。
■ ■
新型コロナウイルスによる肺炎に関する治療費は、
自己負担なしという報道もありますが、
厚生労働省は、
正確に情報を収集して、
適応症の拡大をする必要があります。
面倒な日本の保険医療制度です。
何とか迅速に対応していただき、
一日も早く終息させてほしいです。