医療問題
私、わきがなんです
生活保護と重度原発性腋窩多汗症で、
私と小樽市役所、
医療担当係長、金澤妙子さんとのやり取りです。
金澤係長:受給者の方はこちらに連絡をしてもらい、
最寄の医療機関を受診していただきます。
札幌まで行く必要はない!
…ということを暗に示唆されました。
■ ■
確かに、
小樽市には市立小樽病院という立派な病院があります。
形成外科もあります。
形成外科専門医も常勤しています。
形成外科主任医長の、
今井章仁(いまいあきひと)先生は優秀な形成外科医です。
信頼できるいい先生です。
■ ■
ちょっと考えてください。
小樽市民が小樽の病院を受診するのは当たり前です。
小樽市が作った、市民のための病院です。
でも、
知っている人がたくさんいるかもしれない市立病院へ行って、
私わきがなんです。
…って言えますか?
ちょっといい加減そうな、
全面ピンクのホームページ、
なんちゃって美容外科に行くのも無理はないと感じます。
■ ■
生活保護受給者はもっと大変です。
担当ケースワーカーが若い男性だったら?
わきがで病院にかかりたいんです。
…って言うのはかなり勇気が要ります。
そんなの生保だから仕方がないだろう
…という意見もあると思います。
私はワキガの手術をした後で、
立派に仕事に就いて納税者になった人を知っています。
■ ■
癌で苦しんでいる人を治すのは立派な医療です。
ワキガなんて…
たかが多汗症ごときで…
…という意見もあります。
私は中学校の保健体育で、
しっかりわきが教育をするべきだと思います。
厚生労働省もダメです。
私たち形成外科医が行う医療は、
直接生命にはかかわらないことが多いです。
でも日常生活で困っていることが解決できます。
自治体の医療行政にかかわる担当者には、
わきがや多汗症のことを、
もっと知っていただきたいです。
“私、わきがなんです”へのコメント
コメントをどうぞ
私も本間先生のブログを拝読するまでわきが が保険適用だとも知りませんでしたし、田舎に行けば行くほど たかが わきがで手術と言われます。今でもそうです。みんなの意識を変えなければだめだと思います。
先生のおっしゃる通りですね。
デリケートな病気ですから。
先生の配慮には脱帽します。
先生のおっしゃる事もよく分かりますが、
とりあえず、個人名は伏せられては?
これを見た何も知らない生活保護受給者が、先生が全て正しいと思い込み、
彼女の職場におしかけて騒ぎを起こしたとしたら?
どんなに納得出来なくても、こんな書き方は、、、。
まぁ、それを承知で本人が載せてもよいと了承したなら別ですが。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
私が彼女と話す時に院長日記で公表することはしっかりと伝えました。小樽市の係長職として話しているのですから、事実の信憑性を確保する意味でも名前を載せる必要があります。私たち医師も間違った診療行為をすると、当然職名も氏名も新聞で公表されます。ですからm様のコメントも掲載しました。私のわきがへの強い思いです。私は他にも困っている患者さん、悩んでいる患者さんがたくさんいると思います。
本人了承済みなんですね!
失礼いたしました。
彼女もそれだけ自信を持った発言だったという事なんでしょうね。
ちょっと疑問に思う部分もありますが。
いずれにせよ、先生の思いも分かりましたのでありがとうございました。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
了解済みかどうかまではわかりませんが、かなり強硬に『だめです』と言われました。私もわき汗ダラダラの状態で強硬に抗議をしました。私が問題としているのは、国が認めた治療を生活保護だからと担当係長の職権で却下したことです。その後、市立小樽病院の医師に問い合わせて給付を認めましたが、私が抗議をしなければ却下したままでした。