医学講座

顔面神経麻痺の手術

 2011年9月7日放送の、
 ザ!世界仰天ニュースで放送された、
 英国の女性は…
 眉が下がって動きませんでした。
 その眉を…
 引き上げて固定する手術を受けました。
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 顔面神経は、
 顔の表情を作る筋肉(表情筋)に、
 収縮して…
 動きなさい…
 という指令を出すのが役割です。
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 フェイスリフト手術で、
 眉の横を通っている、
 側頭枝そくとうし
 通称:Temporal(テンポラール)
 という枝を切ってしまったので、
 眉を動かす筋肉や、
 額にシワを作る筋肉が動かなくなりました。
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 神経移植をして再建するのが難しい場合は、
 動かなくなってしまって…
 下がった眉を上に… 
 引き上げる手術をします。
 眉は動きませんが…
 眉が下がって閉じてしまった目を開き、
 ものが見えるようにするのが目的です。
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 顔面神経麻痺は、
 外傷で切れてしまった場合の他に、
 帯状疱疹ウイルス(ヘルペス)の感染でも起こります。
 ハント症候群とも呼ばれます。
 抗ウイルス薬のおかげで重症例は減りましたが…
 今でもウイルス感染による顔面神経麻痺はあります。
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 眉が下がって…
 ものが見えにくい状態でしたら、
 健康保険で手術が受けられます。
 眉の上に傷ができますが、
 次第に目立たなくなります。
 症例数は多くはありませんが、
 札幌美容形成外科でも一年に1~2例の手術があります。
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 ウイルス感染の前までは…
 それは美しい顔だった女性が、
 ある日突然、顔の半分が動かなくなると…
 この世の終わりと思うほどショックです。
 まったく元通りにはできませんが、
 形成外科の技術で少しでも元に近づけることができます。
 セカンドオピニオンをお願いした、
 朝戸裕貴先生(現、獨協医科大学形成外科教授)は、
 顔面神経麻痺手術の権威です。

“顔面神経麻痺の手術”へのコメント

  1. さくらんぼ より:

    先日近くの方に行きましたら、顔にガーゼが!なんと帯状ほうしん(山形では つづらご といいます) 痛くて 顔が歪んでいるのかと思いましたが、違うのですね。 亡くなられた知り合いの医師も 顔面麻痺の手術後 あまりよくなくてしばらく 東大病院に通院なさっておられました。

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