昔の記憶
人間万事塞翁が馬
人間万事塞翁(さいおう)が馬
私が夕張市立鹿島中学校を卒業する時、
卒業記念の寄せ書きに書いた言葉です。
40年後の今でも好きな言葉です。
私が尊敬する、
弁護士の高橋智先生の、
Sammy’sダイアリー
法律相談でよく使う故事・その1・「人間万事塞翁が馬」で紹介されていました。
■ ■
中学生なのに…
難しい言葉を…
…と思われるでしょう。
同じ故事を、
高校で漢文の時間に学びました。
私が中学生で知ったのは、
NHKラジオの中学生の勉強室でした。
■ ■
担当の、
東京都立八潮高等学校の
小田島哲哉先生が、
放送の中で紹介してくださいました。
良いことがあって…
おめでとうございます
…と言われても…
いいえ、塞翁(さいおう)が馬です
…と言うと…
…この人は謙虚で教養があると思われます。
…と話された記憶があります。
■ ■
Wikipediaからの引用です。
国境の近くにあった塞(とりで)の近くに住んでいた翁(おきな)(老人)は、何よりも自分の馬をかわいがっていた。その馬は、周りからも評判が立つほどの駿馬だったが、ある日突然、蜂に刺された拍子に飛び出してしまう。一向に帰ってこない馬の様子に、周りからは翁に同情するほどだったが、翁は「これがきっかけで何かいいことが起こるかも知れない」とだけ言って、我慢強く待ち続けた。すると、どうだろうか。しばらくして、その馬が別の白い馬を連れ帰ってきたのだ。しかも、その白馬も負けず劣らずの優駿で、周りの者は口々に何と幸運なことかと囃し立てたが、翁は「これがきっかけで、別の悪いことが起こるかもしれない」と自分を戒め、決して喜ばなかった。
それから、かわいがっていた息子がその白馬から落ちて、片足を挫いてしまった。周りはまた同じように慰めの言葉を掛けたが、翁はまた同様に「いいことの前兆かも知れない」と告げる。それからしばらくして、隣国との戦争が勃発した。若い男は皆、戦争に借り出されて戦死した。しかし息子は怪我していたため、徴兵されず命拾いした。そして、戦争も終わり、翁は息子たちと一緒に末永く幸せに暮らしたという。
■ ■
私は何か良いことがあっても…
悪いことがあっても…
この【塞翁が馬】(さいおうがうま)を想い出しています。
人間の運命や…
吉兆は…
自分の意志だけではどうにもできないことがあります。
良い時はうかれず、
悪い時は落ち込まず、
心で思っても…
なかなか難しいですが…
この言葉を思い出して自分を戒(いまし)めたり
励ましたりしています。