医学講座

手術ロボット_万能ではない

 今日は2026年8月6日(木)です。
 私が開院以来22年間一番大事にしているのが、
 医療事故を起こさないことです。
 形成外科でも事故はあります。
 美容外科で死亡事故もあります。
 アナフィラキシーというこわいアレルギーもあります。
 形成外科でも歯科でも起きる可能性があります。
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 手術ロボットを使って手術をするのは、
 人間です。
 どうしてもヒューマンエラーが起こるリスクがあります。
 大切なのは、
 事故が起きた後です。
 適切に対処すれば助かったものを、
 判断を間違うと死亡事故になることがあります。
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 昔、私が市立札幌病院に勤務していた頃に、
 腹腔鏡手術がはじまりました。
 手術がうまくいくと、、、
 キズが小さくて、
 回復が早い手術です。
 出血させると、
 止血が困難になります。
 出血点が見えにくいからです。
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 2014年に群馬大学病院で腹腔鏡手術で死亡事故が続発しました。
 この事故をスクープして、
 2015年度新聞協会賞を受賞されたのが、
 読売新聞医療部記者だった、
 高梨ゆき子さんでした。
 私は2018年の第27回日本形成外科学会基礎学術集会でお会いして、
 お話しをしたことがありました。
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 今は技術が進歩して、
 腹腔鏡手術がふつうになりました。
 外科だけではなく、
 婦人科でも、
 泌尿器科でも腹腔鏡手術をしています。
 手術ロボットを使った手術も増えました。
 めったにないことですが、
 出血した時には開腹手術です。
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 私が心配するのは、
 この開腹止血ができる優秀な外科医が、、、
 減っているのでは?
 …ということです。
 腹腔鏡手術やロボット手術しかしたことがない世代が増えて、
 瞬時に開腹して止血ができる優秀な外科医が、
 いなくなってしまうと大変です。
 手術はいい先生にしてもらわないとこわいです。
 

“手術ロボット_万能ではない”へのコメント

  1. なっちゅん より:

    「腹腔鏡手術やロボット手術しかしたことがない世代が増えて、
     瞬時に開腹して止血ができる優秀な外科医が、
     いなくなってしまうと大変です。」

    それは怖いですね。
    判断ミスと経験不足が
    死を招きます。

    いい先生に手術して頂きたいです。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。私と同年代の方がお亡くなりになりとても残念です。腹腔鏡手術やロボット手術は優れているように聞こえますが、出血すると真っ赤になって見えなくなります。すぐに開腹手術を決断できる優秀な外科医がいなくなったのか?と思ってしまいます。頼りになるのは外科医の経験と技術です。一瞬の判断で生死が分かれます。

  2. えりー より:

    どれだけ機械化されても、
    どうしても人の手が必要な時が
    あると思いました。
    先生のおっしゃるように
    手術に絶対はないと思うので
    緊急事態が起きた時に対処できる
    技術は大事なことだと思います。
    瞬時に開腹して止血ができる優秀な
    お医者さまを目指してくれる方が
    多くなることを願っています。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。私の世代には優秀な消化器外科医がたくさんいました。消化器外科を目指す若い先生も多くいました。消化器外科医が腸管を触る指はとても繊細でした。癒着した腸をはがす技術は神わざでした。今は外科医を志す若い医師が減っています。これだけ腹腔鏡手術が発達すると開腹手術に慣れた先生が少ないのでは?と心配しています。手術ロボットも腹腔鏡手術も万能ではなく異常事態になったら開腹する勇気と技術が必要です。亡くなられた患者さんのご冥福をお祈りいたします。

  3. さくらんぼ より:

    42歳で子宮を全摘しました。開腹手術でしたが腹腔鏡手術の人の方が多かったです。
    本間先生のおかげで膝は札幌出身の良い先生に手術していただきました。ありがとうございます。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。婦人科の手術も腹腔鏡手術が多くなりました。キズが小さく回復も早いという利点があります。緊急事態になったらすぐに開腹手術に切り替える準備と技術が必要です。膝の手術をいい先生にしていただけたのは、さくらんぼさんが他の患者さんたちと一緒に荻野利彦先生を応援してくださったからです。心ある先生たちは荻野利彦先生を応援してくださり、山形地裁まで行ってくださった患者さんのことを忘れません。山形大学の事件は患者さんが皮膚科病棟ではなく、整形外科病棟に入院していたら起きていなかったと思います。手術後に何か起きた時に『おかしい!大変!』と思う看護師さんや医師がいると医療事故が減ります。

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