昔の記憶
研修医はみんな『じゃまなかくん』
ノーベル賞を受賞した山中教授が、
整形外科研修医時代に手術が下手だったと掲載されています。
『ジャマナカ』とか、
アシスタントではなく、
『レジスタント』だったと書かれています。
山中教授本人の謙遜が大きいと思います。
研修医はみんなできません。
私も【遅い】とよく言われました。
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何もできないのに…
適当にしてしまう研修医は危険です。
たとえおそいといわれても…
確認しながら丁寧にする方が安全です。
手術が下手で整形外科を辞めたのではなく、
整形外科より基礎研究が向いていらしたのです。
最初から手術が上手な先生はいません。
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私も形成外科研修医時代には、
上の先生がやれば1時間で済む手術を…
2時間もかかってやるタイプでした。
外科医はせっかちですから…
もたもたしていると怒られます。
私もよく怒られました。
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形成外科は自分に向いていないのでは…?
…と思ったこともあります。
今でも手術は早いより丁寧を心がけています。
チェーン店の美容外科医には向きません。
私はノーベル賞を取ることはできません。
わきがで悩んでいる人、
眼瞼下垂で視界が狭い人、
陥没乳首で困っている人、
…などのお役に立てればと思っています。
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山中教授のノーベル賞は、
ほんとうにすごいことです。
教授をささえられた…
皮膚科医の奥様もすごいです。
奥様の力があるので…
先生も思う存分研究に没頭できるのだと思います。
自宅で洗濯機を直していた時に…
電話があったというのも好感が持てます。
山中先生のますますのご活躍を祈念しています。