医学講座
院内処方と院外処方
私の父は薬剤師です。
炭鉱病院の薬局長をしていました。
私は小さい頃から…
よく父の仕事場(薬局)へ行っていました。
薬局は薬の匂いがしました。
薬の匂い=おやじのにおいでした。
■ ■
父親が働いていたように…
昔は病院に行くと…
その病院からお薬をいただいていました。
薬をもらうのに時間がかかって…
料金の支払いに時間がかかって…
病院に行くととにかく時間がかかりました。
■ ■
昔のように…
行った病院や医院でお薬をいただくことを…
院内処方(いんないしょほう)と言います。
病院から処方箋(しょほうせん)をいただいて…
調剤薬局でお薬をいただくのを…
院外処方(いんがいしょほう)と言います。
今は大部分の医療機関が院外です。
■ ■
医薬分業という国の方針です。
調剤薬局を選べるし、
病院の待ち時間を短縮することもできます。
時代の流れだと思います。
あまりご存知ないと思いますが…
同じ薬をいただくなら…
院外が高くつきます。
■ ■
クリニックで処方箋料を払って…
薬局でまたお金がかかります。
院外処方はクリニックにとって…
薬を仕入れて管理する手間がなくなります。
薬には有効期限もありますので…
院内処方にはお金も手間もかかります。
■ ■
札幌美容形成外科では…
手術に必要な薬剤は、
すべて院内処方で出しています。
手術後に調剤薬局に寄って…
お薬をいただくのは気の毒だからです。
わずかな金額ですが…
同じ薬をいただくなら安いです。
■ ■
調剤薬局によっては…
ジェネリック医薬品を積極的にすすめるところがあります。
聞いた話しですが…
ジェネリックの比率が高いと…
調剤薬局が儲かる仕組みがあるそうです。
後発医薬品調剤加算と呼ばれます。
ジェネリックには良いものもありますが、
必ずしも同じ効果が得られないこともあります。
調剤薬局選びも慎重にすることが必要です。