医学講座
悪徳美容外科医にかかってしまったら②
‘医療’にトラブルはつきものです。
どんな薬にも副作用はあります。
悪徳美容外科医でなくても…
予期せぬ副作用が出現することがあります。
お金では解決できないこともあります。
■ ■
週刊新潮2013年8月29日号(2013/08/21発売)に、
「ヒアルロン酸」お粗末手術で鼻が壊死した「湘南美容外科」
…という記事が掲載されていました。
残念な事故です。
湘南美容外科以外でも鼻が壊死する事故はあります。
鼻プチ整形の副作用
…という2007年5月21日の院長日記で最初にご紹介しています。
■ ■
ヒアルロン酸による鼻の壊死は、
鼻の壊死(えし)症例
第101回日本美容外科学会(JSAS)③
…でもご紹介しています。
一度起きてしまうと大変な事故です。
気をつけないと…
自分たちも起こす可能性があります。
■ ■
ヒアルロン酸やコラーゲンなどの注入剤は、
安全だと思われがちですが、
とんでもない誤解です。
なんちゃって美容外科
なんちゃって美容皮膚科
なんちゃって審美歯科
では受けないでください。
■ ■
私が知っている最初の壊死のトラブルは、
ザイプラストというコラーゲン注入剤でした。
眉間に注射して皮膚が壊死になりました。
現在は販売されていません。
私もコラーゲンで…
もう少しで壊死になりそうになったことがあります。
危なかったです。
■ ■
教科書を見ても…
ネットで検索しても…
注入剤で壊死になるのは…
なかなか見つけられません。
大切なのは…
壊死になるような注射の仕方をしないことです。
添付文書を読んでも書いていません。
■ ■
もし自分が注射を受けて…
何か変だなぁ!
…と思ったら…
経験豊富な形成外科医に相談することです。
注入剤の権威は、
神田美容外科の征矢野進一先生です。
コラーゲンでご紹介しました。
日本ではじめてコラーゲンを使った先生の一人です。
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第113回日本美容外科学会①
こちらの院長日記でもご紹介しています。
ヒアルロン酸のトラブルは、
悪徳美容外科でなくても起こす可能性があります。
顔面の血管解剖をよく考えて、
栄養血管を壊さないように注入することです。
被害を最小限にする治療もあります。
価格だけでヒアルロン酸注入を選らばないでください。
Jung先生のHPより引用