医学講座
専門医より子育て
札幌美容形成外科には、
女性のお医者さんも、
患者さんとして来院してくださいます。
同業の先生にいらしていただけるのは、
医者としてうれしいことです。
ありがたいことです。
■ ■
ある時、
先生の患者さんからお聞きした言葉です。
私は卒業してすぐに結婚しました。
臨床研修は何とか終えたものの…
その後に妊娠出産が続きました。
2人の子育てで自分の(医師としての)研修はできず…
専門医もまだ取得できていません。
同期と比べて遅れてしまいました。
■ ■
女医さんは、
女性の職業として、
最高の職種です。
給与も男性医師と同じです。
周囲から見ても、
できる女性
でも悩みはたくさんあります。
■ ■
私からその先生への回答です。
臨床研修を終えて、
20代のうちに2人の子育て、
♡よくやった!♡
♡ごりっぱ!♡
専門医取得が遅れたことなんか、
まったく気にすることはありません。
■ ■
世の中には、
一度進んだ科から別の科に進む先生もいます。
専門医取得が数年遅れたって…
何も悲観することはありません。
これから勉強すれば、
いくらでもばん回できます。
子どもさん、
かわいいでしょう。
それでよかったのです。
■ ■
医学部定員増2009
2009年12月8日の院長日記です。
私が勤務医だった頃には、
看護師さんの子どもは…
院内保育所へ預けられましたが…
女医さんの子どもは不可でした。
■ ■
多くの働くお母さん先生は、
無認可の保育所に預けるか…
自分の親に育ててもらうか…
高いお金を払って…
ベビーシッターを頼むか…
とにかく看護師さん以上に大変でした。
子どもを預けるのに…
私の当直料の何倍もかかる…
と何人もの女医さんがこぼしていました。
■ ■
国のお役人は気付いているのかどうか…?
その辺は、わかりませんが、
現在の医学部は、
30~40%が女子学生です。
私の頃は…
せいぜい10%台でした。
女医さんが増えています。
結婚して→子どもを産んで→
安心して働ける環境作りをすると…
医師不足解消に役立つことは、
現場の医師なら誰しも気付いています。