医学講座
褥瘡(じょくそう)は形成外科です
早いもので2015年5月1日です。
私の院長日記も、
いつまで続くことやら?
…と思いながら、
まだ続いています。
ネタに困ることもありますが、
何を書くかは自由なので続けられます。
■ ■
昨日、親戚と電話をしました。
私のおばです。
料理が上手で、
よく手料理をご馳走してくれました。
いつも笑顔で明るい女性です。
難しい病気になったと聞いて、
心配していました。
電話で話したら予想以上に元気でした。
■ ■
体調を崩して…
体重が減ってしまったら、
背中にじょくそうというのができて、
痛くて座ることもできなかった。
お薬をもらって、
かなりよくなった。
■ ■
電話で、
褥瘡じょくそうは、
僕の専門なんです。
…と言うと、
あら、(知らなかったわ)
まだまだ形成外科の専門分野は知られていないようです。
美容整形の先生が、
じょくそうが専門だなんて思いません。
■ ■
今はクリニックの構造上、
寝たきりの患者さんや、
車椅子の患者さんは診察できません。
でも、
大学病院の形成外科や、
大きな病院の形成外科では、
じょくそう褥瘡をみてくれます。
褥瘡や下肢のキズは、
形成外科治療の大きな部分を占めるようになりました。
■ ■
形成外科はキズを治すプロです。
えらそうに書いていますが、
キズを治すプロは、
手術が上手だというだけではありません。
褥瘡じょくそう
熱傷ねっしょう
難治性潰瘍なんちせいかいよう
治りにくい創に、
どんな軟膏を使うか?
どんな薬を使うか?
どんなテープや機材を使うか?
こんな知識も形成外科専門医には必要です。
治りにくいきずがあったら、
大きな病院の形成外科にかかってください。