医学講座
わき汗ボトックスの痛み
今年は例年より桜の便りが早く、
上湧別のチューリップも、
もう満開だと今朝の北海道新聞に載っていました。
札幌美容形成外科のわき汗ボトックス注射も、
例年より早いペースで予約が入っています。
厚生労働省が認可した、
【重度】腋窩多汗症の治療です。
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腹が立つことですが、
【厚生労働省】というお役所が決めることです。
保険診療にはさまざまな制限があります。
腹を立てて怒ると…
私の脇からも大量の汗が出ます。
保険診療にはルールがあります。
お役所が決めた通りにしないと、
保険が通りません。
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脇汗ボトックス注射には、
ペンレスのような貼る麻酔薬は使えません
ペンレスが保険で認められているのは、
静脈留置針穿刺時の疼痛緩和
伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和
皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和
だけです。
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何のことだかさっぱりわかりません。
形成外科が関係するところだと、
点滴のプラスチックの針を刺す時、
みずいぼの処置、
保険適応のレーザー照射
この3つだけです。
手術に使っても、
保険請求はできません。
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当然のことですが、
脇汗ボトックス注射には使えません。
理由は、
高いからです。
保険財政が赤字になるからです。
わき汗ボトックスの注射は、
簡単に説明すると、
小学校の頃に腕にした豆注射を、
何箇所もたくさん脇にするのです。
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正直に言うと、
ちくちく痛いです。
私はがまんできますが、
中には痛みに弱い人もいます。
企業秘密ですが、
札幌美容形成外科では痛みを軽減する、
さまざまな工夫をしています。
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それでも痛いです。
不思議なことですが、
後から注射をする方が、
余計に痛く感じます。
私は右脇から注射をはじめます。
右脇が終わって、
次に左脇をはじめたら、
まず全員が、
こっちの方が痛いと言われます。
痛みに対する閾値いきちの問題です。